この『東京ReBORN』で我々トヨタは、将来に於いても夢のある、魅力のある自動車ビジネスの構築を目指しチャレンジし続けていきたいと考えています」と、その抱負を語っている。
トヨタ自動車では、創業者・豊田喜一郎氏が掲げた「ただ自動車をつくるのではない。日本人の頭と腕で日本の自動車工業をつくらねばならない」という言葉を踏まえつつ、自動車利用の多様化という課題を捉えて、これを克復していきたい考えだ。
また都市部に於ける課題は、必ずしも日本国内に於ける特殊な環境が生んだ事例ではない。
例えば米国や欧州等の先進国地域にでも、自動車を「愛車」として捉えるのではなく、ひとつの交通手段として冷静に捉えている若年層世代は確実に増殖している。
このためこの消費行動の構造的な課題解決は、未来に於いては世界に通用する新たな「自動車サービス」の形になる可能性を秘めている。
トヨタ自動車では、自社のマザーカントリーである日本国内で、この課題解決の糸口を掴み、今後もモビリティビジネスのリーディング企業であることを、同社ならではのトヨタ独特の危機感を抱えつつ目指している最中であるのだ。
なお余談であるが、この策は、トヨタ自動車自身が直轄運営可能な東京都下であるから可能なことだ。
仮に同施策で成功したエッセンスを地方の販社ネットワークに落とし込む場合、個々地域の販売ネットワークを支える地場の販社経営者との連携が課題になるだろう。もし、それが成功するのであれば、このプロジェクトは自動車利用に関わる事業変革の試みとして、未来の国内産業界を支える新たな礎になっていく可能性がある。( MOTOR CARDSより転載 )
1.融合前後の組織イメージ
2.新会社の概要
3.融合当事会社の概要
4.譲渡予定会社の概要