その後、ユニット工場も含めて現地生産の拡充を進め、2015年には米国で初めてとなるレクサスブランド車「ES」の現地生産をTMMKで開始した。
また1973年には北米のデザイン拠点としてキャルティ・デザイン・リサーチを設立して開発拠点に於いても積極的な米国進出策を実行。
1977年には、海外初の研究開発拠点としてカリフォルニア州にトヨタテクニカルセンター・USA(現TMNA R&D)を設立している。
結果今日では、トヨタは米国内に10か所の工場と約1,500か所の販売店を構え、販売店も含めて約13万6000人の雇用を創出。今年7月には、エンジニアリング、販売、マーケティング、金融、コーポレート部門などの機能を集約した北米新本社をテキサス州プレイノ市に開所した。
TMNAのジム・レンツCEOは、「本日は、私たちが60年間クルマを販売し続けてきたことを祝うだけではなく、この先もトヨタを支え続ける数多くの従業員に感謝し、今後ももっといい商品・サービスをお客様にお届けする決意を新たにする日である」と述べている。
一方、プレイノ市のハリー・ラロシリエル市長は、「この3年間、トヨタが北米本社をプレイノ市に集約するなかで、個性豊かな従業員の方々の存在やトヨタの文化が地域全体に良い影響をもたらしてきた。
トヨタでは、従業員が家族のような存在でありながら、目的意識を持って革新を生み出そうとしている。
プレイノ市がトヨタに『故郷』と呼んでいただけることを誇りに思いながら、本日、米国事業60周年を祝う瞬間に居合わせられて大変嬉しく思う。ここプレイノ市で、トヨタとともに歩む新たな60年を楽しみにしている」と語った。
今回TMNAは、この米国事業60周年を記念して、トヨタ2000GTのミニカーや1977年製ハイラックスのオリジナルドアキー、トヨタのF1マシンのミニチュアなどを入れたタイムカプセルを本社敷地内に埋設。
このタイムカプセルは、米国事業50周年を記念して、2007年にカリフォルニア州トーランス市のTMS本社に埋められていたもので、2057年の米国事業100周年記念の際に本カプセルを開封する予定だと云う。