トヨタ自動車は、1月11日、東京オートサロン2019(1月11日〜1月14日・幕張メッセ)のトヨタGAZOOレーシングのブースにて、新型スープラをベースにしたレーシングカー「GRスープラ スーパーGTコンセプト」を初披露。
2020年度シーズンより、スープラ・ベースの車両でスーパーGT GT500クラスに参戦することを明らかにした。
スープラは、同社が1978年から2002年まで販売していたスポーツカー。
初代と2代目はセリカXXの北米仕様に「Supra」名を使用、1986年発売の3代目A70型よりセリカから独立した車種として登場、1993年には4代目A80にモデルチェンジし2002年まで販売。
特に、A70型とA80型は、国内最高峰レースのひとつスーパーGTの前身である全日本GT選手権(JGTC)で活躍する等で、レースやスポーツカーのファンを虜にしたモデルだ。
その新型について同社は、北米国際自動車ショー2019(通称デトロイトモーターショー、現地1月14日〜1月27日)で初披露し、2020年前半に発売することを既に発表。
今回のスーパーGTマシンお披露目は、それに先だって行われたこととなる。
新型スープラのレーシングマシンは、2018年3月のジュネーブモーターショーでも「GR スープラ レーシングコンセプト」(下)が披露されているが、今回のスーパーGTコンセプトはフロントバンパーのエアインテーク部等をより大径化する等の変更を施している。
スペック等の詳細は明らかにされていないが、ロングノーズにワイドボディ、トランクフード上の大型ウイング等、スポーツカーベースのレーシングカーならはのスパルタンなイメージはそのままだ。
同社ブースには、他にも、2018年にドイツのニュルブルクリンク耐久レースで完走した新型の試作車も展示。
また、歴代スープラのGTマシンも展示され、「名車」復活をアピールしていた。
他にも、同日に注文を開始し3月に350台限定・513万円で発売する各部をチューニングしたスポーツ仕様「マークX GRMN」、
GRブランド初の軽自動車「コペンGRスポーツ・コンセプト」、
高級車センチュリーがベースの「センチュリーGRMN」
等も披露され、スポーツ感満点のブースとなった。
なお、当日はGAZOOレーシング・カンパニーの友山茂樹社長も登壇。
自らもA80型のオーナーである同氏は、スープラへの熱い想いを語ると共に、2020年からは国内だけでなく、海外レースでもスープラを投入すること等を発表した。
スープラは世界中にファンが多いモデルのひとつ。
欧米を中心に人気が高いモータースポーツにその新型を投入することが、同社のブランドイメージや新型自体の販売台数にどう影響してくるのか、非常に興味深い。