トヨタ自動車は7月19日、ヤリスクロスを一部改良すると共に、「GRスポーツ(GR SPORT)」と「Z“アドベンチャー(Adventure)”」を新設定し、8月8日に発売すると発表した。価格(税込み)は、GRスポーツが236万7,000円から。Z“アドベンチャー”が233万1,000円から。
[一部改良について]
今回の改良では、ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラーを全車にオプション設定した他、Zグレードの内装色にブラックが新設定されるなどした。
[GRスポーツについて]
トヨタ傘下のTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング/以下、TGR)が、“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”のコンセプトの下、展開するスポーツカーシリーズである「GR」。
ヤリスクロスGRスポーツでは、そのスタイリングの特徴やSUVならではのユーティリティはそのままに、ボディ剛性の強化や足回りのチューニング、パワートレーンの改良(※1)により、走行性能の向上が図られ、市街地からワインディングまで、意のままに操れるクルマとして、実用性とスポーティな走行性能が両立されていると云う。
開発には、WRC(※2)で勝つために開発されたGRヤリスの開発ドライバーも参加。細部の部品にまで改良を加えることで、操縦安定性・応答性を向上させるなど、「GR」の“走りの味”の継承が図られた。
<GRスポーツの主な改良点&特徴>
・専用剛性アップパーツ
ベース車の高いボディ剛性をより高水準なものにするため、フロア下とロアバックに“ブレース”を追加することで、操縦安定性の向上とフラットな乗り心地に寄与。
・専用サスペンション&電動パワーステアリング制御
運動性能向上に向け、車高を10mm下げると共に、住友ゴム工業のスポーツタイヤ“ファルケン(FALKEN)FK510 SUV”を装着すると共に、ブッシュ、コイルスプリング、ショックアブソーバー、電動パワーステアリングを、よりスポーティな特性にチューニング。軽快な走りとクルマとの一体感のある操縦性を実現した。
・専用パワートレーン制御&ドライブシャフト(ハイブリッド車)
モーターの過渡特性を最適化し、加速、減速時のアクセルレスポンスを向上。また、モーター駆動のレスポンスをよりダイレクトにタイヤに伝えるため、ドライブシャフトのねじり剛性を向上させ、スポーティな走りに磨きをかける等、パワートレーンにも改良を加えた。
・エクステリア
フロントのフォグベゼル、リアディフューザーを専用意匠とし、ベース車から踏襲したワイド&ローなスタンスへと進化。ラジエーターグリル(アッパー・ロア)、リアバンパーロアカバーを、GRの“G”をモチーフにしたメッシュタイプの意匠に変更した他、専用18インチアルミホイール(切削光輝/センターオーナメント付)および、GRスポーツの専用エンブレムを採用。
・インテリア
スポーティシートおよび専用シート表皮(エアヌバック+合成皮革)を採用。内装の加飾を、グロスを抑えたダークメタリック塗装に統一することで、運転により集中できるようにした。
<専用装備>
剛性アップパーツ、サスペンション、電動パワーステアリング制御、パワートレーン制御&ドライブシャフト(ハイブリッド車)、ラジエーターグリル&リヤバンパーロアカバー、アルミホイール、スポーティシート&シート表皮など。
※1:パワートレーンの改良は、ハイブリッド車のみ。
※2:FIA World Rally Championshipの略。世界ラリー選手権。
[Z“アドベンチャー”について]
アグレッシブなスタイルを目指した特別仕様車のZ“アドベンチャー”では、専用バンパー(フロント/リヤ)や、ルーフレール(シルバー)、専用シート表皮(合成皮革[サドルタン]×ツイード調ファブリック[ブラック])等が装備される。
[メーカー希望小売価格](消費税込み)
– ヤリスクロス:1,896,000円~2,936,000円
– ヤリスクロス GRスポーツ:2,367,000円~2,750,000円
– ヤリスクロス Z“Adventure”:2,331,000円~2,936,000円
※価格は一部の地域では異なる。リサイクル料金が別途必要。
■(トヨタ)ヤリスクロスGRスポーツ:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yariscrossgrs/
■(トヨタ)ヤリスクロス:https://toyota.jp/yariscross/