トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、「CEATEC JAPAN 2018」(10月16日〜10月19日・幕張メッセ)にて、スマートフォンとナビゲーションシステムを連携させるサービスSDL(スマートデバイスリンク)の日本向けサービスとして、車載ナビからLINE送信等が可能な「Clova Auto」の実演を行った。
SDLは、トヨタ自動車がフォード・モーター・カンパニー(以下、フォード)等数社と進めているスマートフォンとクルマをつなげ、スマートフォンアプリを車内で利用するためのオープンソースだ。
2017年1月には、SDLを管理する非営利団体「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立。フォード、トヨタに加え、SUBARU、マツダ、スズキ、PSAグループ及びElektrobit、Luxoft、Xevoといったサプライヤーが参画している。
その日本向けサービスの第一弾として発表したのが、LINEが開発した「Clova Auto」に対応した車載器の連携だ。
「Clova Auto」は、AIアシスタント「Clova」を通じて、lLINEサービスが車内でも利用できるというもの。
運転中に「Clova」が利用可能となることで、例えば、
ドライブをしながら家の電気を消す
目的地の天気を調べる
LINEメッセージの受送信
LINEの無料音声通話
LINE MUSICで音楽を聴く
といったことが、音声によって、クルマを停止しスマートフォンを見ることなく実現可能となる。
また、車載ディスプレイ、ハンドルの音声認識ボタンとも連携することで、さらにドライブに集中して操作ができるようになる。
展示会のデモンストレーションでは、実際に車内でドライバーが音声を使ってLINEメッセージの送受信を実施。
また、ニュースや天気予報、好きな音楽を音声で呼び出し、車載ナビに表示する等の実演が行われた。
ドライバーは、こういったサービスにより、運転中でもスマホアプリを活用できるというメリットの他、走行中のスマホ操作や脇見運転等による事故防止にもつながる。
「Clova Auto」の対応車載器は、2018年冬よりトヨタから発売予定の新型車で、対応した車載器を選択したユーザーから利用可能。その後、徐々に対応モデルを増やしていく方針だ。