トヨタ自動車と新車サブスクリプション（定額利用）サービスを運営するKINTO（キント）は１２月２１日、購入したクルマに、その後の技術革新に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映することで、乗っているクルマを最新の状態に「進化」させる新たな取り組みに挑戦すると発表した。

「進化」は、クルマの基本性能を向上させる「アップグレード」や、古くなったアイテムを新品に交換する「リフォーム」、さらにユーザーの運転データを基に一人ひとりに合わせてクルマの設定を最適化する「パーソナライズ」の3つの方法により実現。

この第一歩として、来年1月下旬に、該当車種を所有している人を対象に、「アップグレード」と「リフォーム」の一部のメニューが購入できる新サービス「KINTO FACTORY（キントファクトリー）」を立ち上げる。

キントファクトリーについて

近年のクルマは、ADAS（先進運転支援システム）や電動化といった技術革新を中心に日々目覚ましい進化を遂げているが、保有期間の長期化を背景に、現状では、それら最先端の先進技術がユーザーの元に十分に浸透し、その恩恵に与っているとは言い難い。

そこで、トヨタとキントは、こうした状況を変えるため、既に購入したクルマに、その後の技術革新に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映し、今乗っているクルマを最新の状態に「進化」させる新たな取り組みに挑戦することとした。

今回スタートする挑戦では、トヨタが最新の技術を開発し、キントがその技術を「進化」としてユーザー届けるための役割を務め、以下の3つの方法での実現を目指す。

＜進化実現のための方法＞

①アップグレード：クルマの基本性能を向上させる安全機能などを後付け。
②リフォーム：経年劣化で傷んだ内外装のリフレッシュやアイテム交換など。
③パーソナライズ：運転データを基に、個性や好みに合わせてクルマの設定を最適化。

これら実現のため、両社は手始めに、新サービス「キントファクトリー」を立ち上げ、車種や施工に対応する店舗を絞り、「アップグレード」と「リフォーム」の一部のメニューを提供。車種や施工店舗は、今後の利用状況などを踏まえながら、順次拡大させていくと共に、「パーソナライズ」については、将来的な提供を目指して準備を進める。

[キントファクトリーの概要]

＜開始時期＞

2022年1月下旬予定（詳細サービス開始に合せて改めて告知）。

＜対象者＞

以下の対象車種を既に購入している人。

＜対象車種（順次拡大予定）＞

アクア、プリウス、プリウスα、アルファード、ヴェルファイア、LEXUS UX、LEXUS NX（対象の年式は、サービス開始時に、以下ページで告知）。

＜購入手続き＞

サービス開始時に公開される「キントファクトリー＜https://factory.kinto-jp.com/＞」のページにて購入。

＜メニュー（開始時にラインアップ予定）＞

①アップグレード

・パーキングサポートブレーキ（静止物）［インテリジェントクリアランスソナー］の後付け。
・ブラインドスポットモニター及びリヤクロストラフィックアラートの後付け。
・パワーバックドアのキックセンサ追加など。

②リフォーム

・シート表皮及びクッション部分の交換。
・ステアリングホイールの本革への交換など。

※何れもメーカー保証付き。車種によって、購入可能なメニューは異なる。

＜料金＞

各メニューの購入毎に支払いが必要（サービス開始時に上記ページにて告知）。

＜施工対応店舗＞

「アップグレード」「リフォーム」は、以下の店舗で対応する（順次拡大予定）。

【トヨタ車種】

・トヨタモビリティ東京：芝浦店、U-Car深川店、U-Car足立島根店。

・トヨタユーゼック：カーロッツ浜松。

【レクサス車種】

・トヨタモビリティ東京：レクサス荻窪、レクサス東京 ガレージ荻窪。

両社は、技術革新は日進月歩で進んでいくため、「キントファクトリー」のメニューは、サービス一回毎の「購入」の形式だけではなく、より継続的な利用を想定した「サブスクリプション」形式とすることも考えており、また将来は、国内のみならず海外での展開も検討していると云う。

トヨタとキントは、クルマの販売後もユーザー（＝人）に寄り添い「進化」させていくことで、所有者がそのクルマをより深く愛せるようになる世界を目指し、その実現に向けて、今後も取り組みを加速させていくとしている。

■KINTO：https://kinto-jp.com/