走行速度制御機能
豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは8月26日、後方作業者検知運転支援システム「SEnS+(センスプラス)」の開発を発表した。
近年、自動車業界では、「安全運転サポート車」の機能の一つとして、「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」の普及が進んでおり、運転手の安全運転を支援する機能開発が進む。人や物が混在する作業現場で使用されるフォークリフトにおいても、車両と人・物との接触事故対策として、安全教育や「人車分離」などの対策が推進されている。こうした中、フォークリフト作業における安全性をさらに向上させるため、接触事故につながりやすい車両の「後進走行中」における人や物の自動検知機能へのニーズが高まっていた。
今回開発されたSEnS+は、不特定の障害物があり人と車両の接近頻度も高い環境の中で、荷役や運搬時に後進走行するというフォークリフト特有の作業条件に適するよう、専用設計のカメラとセンシングシステムが、広角度に車両後方の障害物の中から人と物を見分けて検知、オペレーターにブザーとランプで接近を通知する。また、車両の状況に応じて、走行速度や発進を自動でコントロールする業界初の車両制御機能を搭載した安全運転支援システムとなる。
同社は、8月26日(木)より、コンパクト電動フォークリフト「Ecore(エコア)」にオプション設定して全国40社のトヨタL&F取扱店を通じて発売するのを皮切りに、その他機種への順次搭載をしていくとしている。
発進制御機能