トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、クラシックカーの祭典「AUTOMOBILE COUNCIL 2019」(以下、オートモビル カウンシル2019、4月5日〜4月7日・幕張メッセ)にブース出展し、同社製スポーツカー「スープラ」の新旧モデルなど歴代名車を展示した。
同社が運営するトヨタ博物館(愛知県長久手市)をイメージした展示ブースでは、今回「Neo Classic 80’s」をテーマに、1980年代に人気を博した車を中心に展示。
その目玉となったのが、1988年式の3代目と2019年春に5代目として発売予定の新旧スープラだ。
元々スープラはセリカの北米仕様車名だったが、1986年2月に発売された3代目・A70型から独立のモデルとなり、当時同社では高級スペシャリティカーと位置付けて販売していた。
エンジンには、初代A40型/50型(当時のセリカXX)から4代目A80型まで脈々と受け継がれた直列6気筒を搭載。
今回展示されたのは排気量2954ccの3.0GTで、他に2LのNAやツインターボエンジンも存在。駆動方式はFRで、シャーシには「トヨタ2000GT」以来の本格的4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、その高い動力性能が人気だった。
一方、2002年にA80型が生産中止されて以来17年ぶりの復活となる新型は、2019年1月の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)で発表された。
今回展示されたZRグレードは、歴代モデルと同様に直列6気筒エンジンを搭載。ラインアップには、他にも2Lツインターボの直列4気筒エンジンを搭載するSZ-RとSZというグレードもあり、いずれも駆動方式がFRである点も歴代モデルと同様だ。
また、VSC(車両安定性制御システム)や電子制御多板クラッチなど最新の電子制御システムも搭載され、走行性能を強化。
販売は、モータースポーツ活動を行うTOYOTA GAZOO Racingが取り扱うGRブランドからとなる予定だ。
ブースでは、他にも、1989年式の2代目ソアラ3.0GT(MZ20型)、
1986年式の5代目マークⅡ ハードトップグランデ ツインカム24(GX71型)なども展示。
また、展示パネルには1980年代に流行した車以外の製品の紹介などもあり、当時の社会背景や雰囲気が味わえる内容が好評を博していた。
なお、トヨタ博物館では、今回展示された車両を含め、国内外のヘリテージカーや貴重な資料などを見ることができる。