低床・箱型デザインによる広大な室内空間
荷室ユニット数に応じて全長が異なる計3サイズの車両を用意、低床・箱型のバリアフリーデザインによるフラットかつ広大な空間に、ライドシェアリング仕様、ホテル仕様、リテールショップ仕様といったサービスパートナーの用途に応じた設備を搭載することができる。
※3サイズとは 4m~7m前後の全長を想定。CES2018出展モデルは、全長 4,800mm、全幅 2,000mm、全高 2,250mm。
車両制御インターフェースの開示
トヨタ独自の車両制御技術を用いて開発した車両制御インターフェースを自動運転キット開発会社に開示する。
自動運転キット開発会社は、自動運転キットの開発に必要な車両状態や車両制御等を、MSPF上で公開されたAPI(Application Program Interface・プログラミングの際に使用できる関数)を呼び出すだけで機能を利用できる。
また開発した自動運転キット(自動運転制御ソフトウェアやカメラ・センサー等)をルーフトップ等に搭載することも可能となる。
また、車両制御インターフェースは、外部からのサイバーセキュリティ対策に加え、自動運転キットからの車両制御指令コマンドの安全性を一定のルールに基づき確認するガーディアン機能を備えている。
さらに、MSPF上に整備されたOTA環境(Over The Air・無線通信を経由してソフトウェアを更新可能な環境)を用い、自動運転キット上のソフトウェアを常に最新の状態に更新することができる。
ビジネスを支えるMSPF
車両情報は、車両に搭載されたDCM(データコミュニケーションモジュール)から収集し、グローバル通信プラットフォームを介して、TBDC(TOYOTA Big Data Center)に蓄積する。
その車両情報に基づき、車両をリースや保険等の各種ファイナンス、販売店と連携した高度な車両メンテナンスなどとあわせて提供すると共に、MSPF上で、車両状態や動態管理など、サービス事業者が必要とするAPIを公開し、モビリティサービスに活用していく。
また自動運転キット開発会社が、自動運転キットの利用やソフトウェアのメンテナンス更新といった自動運転に関するモビリティサービスをMSPF上で提供することで、サービス事業者は安全なモビリティを利用することができ、自ら自動運転キットを選ぶこともできる。
最後に以下は、「CES 2018」開催に先立ち1月4日に行われたトヨタプレスカンファレンスでの豊田社長スピーチとなる。( MOTOR CARS より転載 )