自動車公正取引協議会は6月4日、東京都内のホテルで2024年度定時総会を開催し、23年度の事業報告と24年度事業計画案が承認された。( 佃モビリティ総研・片山 雅美 )
また、任期満了に伴った役員人事で、新会長に鈴木俊宏氏(自工会副会長 スズキ代表取締役社長が選任され、倉石誠司前会長は顧問に就いた。スズキが同協議会の会長を務めるのは初めてのことだ。
総会では、24年度事業として四輪関係では、規約に基づく適正表示の一層の促進、会員事業者の表示管理体制整備・充実への支援、中古車の「支払総額」の表示定着、修復歴等の不当表示の未然防止と厳正な対処、カタログの装備品表示の問題点及び適正表示に関する周知。
二輪関係は、会員専用ページを活用した規約の普及、中古二輪車の品質評価の定着化、規約の一層の定着化のための普及活動の検討と実施とした。
鈴木新会長は海外出張のためビデオによる挨拶となり「昨年は大手中古車販売店による保険金の不正請求など、消費者の信頼を大きく傷つけた。失った信頼を取り戻すため、新たな取り組みとして支払総額表示をスタートさせている。
今後は従来にも増して、分かりやすく丁寧な情報提供が重要であり、我々の活動として求められている。消費者の信頼確保、公正な競争の促進に向けた活動を充実させていく」と述べた。