帝人は、GLMが開発・販売するスポーツEV「トミーカイラZZ」向けとして、世界初となるポリカーボネート(PC)樹脂製のピラーレス・フロントウィンドウを開発し、採用されていたが、今回、その特別仕様車の受注生産開始に先立ち、同車種の第一号車の車両登録が完了したと、9月13日に発表した。
「トミーカイラZZ」の特別仕様車に搭載されるPC樹脂製のフロントウィンドウは、従来のガラス窓に比べて軽量で、電費向上に貢献するだけでなく、Aピラーとの一体化により視界を遮るものがなくなり、安全確保と快適なドライビングに寄与すると云う。
PC樹脂製ピラーレス・フロントウィンドウは、昨年6月に名古屋で開催された「人とくるまのテクノロジー展」に出展。帝人はその後も開発を継続し、昨年10月には国連の「窓ガラスに係る協定規則(第43号)」 の認証を取得。
今年7月には、PC樹脂製ピラーレス・フロントウィンドウを搭載した特別仕様車が、日本の「道路運送車両の保安基準(第29条)」を満たしたことから、自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得し、公道での走行が可能となった。
帝人は、今年度中の「トミーカイラZZ」特別仕様車の本格的な受注生産開始に向け、PC樹脂製ピラーレスフロントウィンドウの供給体制を整備するとともに、今後も自動車メーカーに向けて市場開拓を推進していくとしている。
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