東海理化は9月20日、レンタカー事業者の無人運営を可能とする「無人レンタカーシステム」を開発、そのプロトタイプ版の提供を開始すると発表した。
東海理化では、「TOKAI RIKA Digitalkey(トオカイリカ・デジタルキー)」の展開を通じて、レンタカー事業者が「物理的な鍵の受け渡しのために、車の返却が終わる夜遅くまで店舗に人を配置しなければならない」、「アプリを導入して利用者のサービス向上と店舗運営の業務効率化/省人化を実現したいが、スマホアプリの構築が自社では難しい」といった課題を抱えていることを発見。
その課題解決に向け、車両検索/予約から決済、免許証確認(本人確認)、貸渡証発行、スマートフォンによる車の施解錠まで、レンタカーの無人運営を実現する機能をすべて搭載し、業務の効率・省人化と利用者の利便性の向上を実現する「無人レンタカーシステム」の開発を進めてきたが、今回、そのプロトタイプ版が完成し、提供を開始した。
東海理化は、今回のプロトタイプ版の使用を通じて、レンタカー事業者や利用者からのフィードバックを踏まえ、来年1月の正式サービス開始を目指し、開発を継続していくとしている。
<主な機能>
① 車両検索/予約
レンタカー事業者が車両情報(料金、保管場所等)をシステムへ事前登録することで、利用者はアプリの地図上から車を検索し、予約可能。
② アプリ内決済
利用者はアプリで事前に決済処理が可能。また利用延長時も、アプリ内で追加で決済処理が可能。
③ 免許証確認(本人確認)、貸渡証発行
道路運送法(免許証記載情報の記録/保管義務など)にも対応。利用者は貸出前に手続きが完了。レンタカー事業者はクラウドで一元管理が可能なため、ペーパーレス化/業務効率化も実現。
④ デジタルキーでの施解錠
スマートフォンによる車の施解錠ができ、物理的な鍵の受け渡しが不要(導入時の車両工事も不要)。
■アプリ利用画面イメージ
■東海理化(TOKAI RIKA Digitalkey):https://digitalkey.jp/