パーク24グループのタイムズモビリティは11月2日、企業の駐車場にモビリティサービス「タイムズカー」の車両を配備し、企業の専用車両として利用できる新たなサービス「配車型カーシェアリング」を開発したと発表した。契約第1号として、2020年11月より三井住友銀行へのサービス提供を開始する。
カーシェアとレンタカーのいわば「いいとこ取り」をしたモビリティサービス「タイムズカー」は、会員登録すれば、24時間365日いつでもクルマを15分から利用可能なサービス。無人サービスのため店舗での手続きが不要で、早朝や深夜でも自宅近くの駐車場や空港、主要駅などにあるステーションからすぐに出発することができる点が大きな特長だ。
今回新たに開始する「配車型カーシェアリング」サービスは、曜日限定で契約企業指定の駐車場にタイムズカーの車両を配備し、専用車両として利用できるようにするというもの。同サービスを開発した背景には、働き方改革に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による直行直帰やテレワーク、出勤場所の分散など働き方の多様化が進んでいることが挙げられるという。withコロナの中では特に、多様で柔軟な働き方が求められ、出社人数や出勤場所に応じて必要な台数の車両が配備される同サービスは、車両の新たな配備方法として活用が期待される。
契約にあたっては、車両の配備場所となる駐車場を契約企業に用意してもらうほか、時間貸駐車場「タイムズパーキング」やカーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」などの決済ができる法人専用カード「タイムズビジネスカード」を新規または追加で契約する必要がある。そのほか、WEBによる利用予約や15分220円からの利用料金に関しては、「タイムズカー」で従来提供されているサービスと同様になっている。
契約第1号の三井住友銀行は、業務効率の向上などを目的に2016年より「タイムズカー」のカーシェアリングサービスを利用しており、全国の支店での利用が順次進み、現在では1,000名超の登録がある。「配車型カーシェアリング」については、2020年11月より利用スタート予定だ。