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2017年11月30日【テクノロジー】

マヒンドラとルネサス、フォーミュラEで技術提携

坂上 賢治

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ルネサスは日本国内のみならず、世界をリードする車載半導体サプライヤーであり、EVを自動車事業の注力分野の一つと位置づけている。

これを踏まえて同社は、今年初めに発表したRenesas autonomyを中心として、包括的なソリューションを開発中だ。

Renesas autonomyはオープンで革新的かつ高信頼性のプラットフォームとして、自動運転化や電動化、コネクト化の進む自動車の開発を加速させ、早期普及に貢献することを目指す。またRenesas autonomyには、モーターやインバータ制御技術、バッテリーマネジメントなどEV開発に必須なコア技術が含まれている。

 

 

なおマヒンドラ・レーシング・フォーミュラEチームは、世界初のEVレースであるFIAフォーミュラE選手権で選手権スタート時に存在していた10チームの1つであり、唯一のインド系のチームである。

2017年7月に終了したシーズン3で走行したレーシング・カー「M3Electro」は、チーム初の優勝をはじめとして、表彰台に上がること10回、ポールポジション獲得を3回、最速ラップ賞獲得を2回もたらし、高い競争力を示している。

こうした好成績により、マヒンドラ・レーシング・フォーミュラEチームはチーム戦では3位となり、個人戦でも新人ドライバーのFelix Rosenqvistが3位を獲得した。

2017年12月に香港にて開幕するシーズン4では、チームは新たに開発したレーシング・カー「M4Wlectro」で技術とイノベーションの限界に挑戦していく構えだ。

 

ちなみにFIAフォーミュラE選手権は、公道を走る電機自動車のレースであり、世界初のフル電動フォーミュラカーのモータースポーツである。

フォーミュラEは、ニューヨーク、香港、パリ、ローマなどの世界の主要都市の美しい景色を背景に公道を電動で走り抜ける。

フォーミュラEは2014年9月に北京のオリンピック公園にて初開催。4シーズン目となる今年は、10チームのドライバー20人が5大陸の11都市で優勝目指して競っている。

シリーズは、2017年12月2-3日の香港でシーズンが開幕。2018年7月28-29日のモントリオールにて閉幕する。

フォーミュラEはサステイナブルなモビリティソリューションを加速させるカタリストとして、自動車技術について競争力あるテスト・開発のプラットフォームとなっていることにある。

 

EV部品の設計や機能の改良、また世界中の人々の日常の運転環境の改善に貢献する。そのため、AudiがサポートするABT SchaefflerチームのLucas di Grassiがチャンピオンの座の防衛を狙う本年のシーズン4では、より多くの企業が参加。

シーズン5ではさらにBMWや日産などのビッグネームが車体や電池を新調してフォーミュラEに参戦し、またその翌年にはメルセデスベンツやポルシェも参加を計画されている。

 

最後にマヒンドラグループは、19億米ドルの売上規模を有する企業グループであり、インド当地に於いて農村の繁栄を促進し、都市生活を豊かにし、新しい事業やコミュニティを育んできた。

インドにおける業務用実用車、IT技術、金融サービス、バケーションオーナーシップについて、リーディングポジションにあって、またトラクターの生産台数では世界最大のメーカーでもある。

農業関連産業、部品、商用車、コンサルティングサービス、エネルギー、産業機器、物流、不動産、鉄鋼、航空、防衛、二輪車などでも強いポジションをも有し、インド本社を中核に世界100か国に20万人の従業員を配している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。