TARGET DXは3月9日、奄美大島の交通手段の課題解決として、奄美空港と奄美大島中心部の名瀬及び与路島、請島、加計呂麻島へのフェリーターミナルである、瀬戸内町・海の駅を結ぶルートで、陸上交通のライドシェアの実証実験を実施すると発表した。
TARGET DXは、農林水産省の農山漁村交付金(地域活性化対策)スマート定住強化型モデル事業の施策対象地区として全国13カ所に選抜された瀬戸内町において採択団体の中核企業であり、今回の実証実験に備え、採択団体の瀬戸内町農泊推進協議会、与路島観光協会と、2019年度より現地のニーズ調査やコースの設定等の調査業務を行っている。実証実験は、両団体との連携に加え、アフターコロナの奄美大島への観光誘致強化を目的に設立された、NPRツーリズム奄美の協力のもと実施される。
今回の実証実験は、奄美空港と名瀬間と名瀬と与路島、請島、加計呂麻島の窓口である、瀬戸内町・海の駅を結ぶルートでの実証実験により、奄美島民の生活交通ニーズや観光客の交通ニーズの調査を実施するもので、与路島観光協会(yorojima.jp)のホームページより、専用の予約サイトで希望者を受け付ける形をとっている。
現在、奄美大島空港―瀬戸内町間の約70kmには、公共バスやタクシーがあるが、バスは1時間30分に1本で1日7便となっており、タクシーは1人で乗ると高額であるのが現状(例:奄美空港からフェリー港のある古仁屋まで、タクシーだと20,000円ほどかかるのが実情)だ。陸上交通のライドシェアの取り組みにより、大島在住者(地元の人)及びアフターコロナを見据えて、観光客の移動交通手段の利便性の向上を図る。
TARGET DXは、実証実験での検証を経て、将来的には、海上交通においては、請島-与路島、請島―伊子茂、与路島―伊子茂の1日三便の貸切船の準定期便化を目標としている。陸上交通においても、奄美空港-古仁屋間のタクシーのライドシェア等により、地元の人々の交通の利便性を向上するとともに、観光客の船代を抑え、アフターコロナの観光客誘致にも貢献したいとしている。
■陸上ライドシェア実証実験概要
– 実証ルート:美空港-名瀬-古仁屋 ②古仁屋-名瀬-奄美空港
– 実施日程・場所
・3月9日(火曜)
奄美空港11時30分発【集合場所:奄美空港駐車場】
瀬戸内町16時30分発【集合場所:瀬戸内町海の駅駐車場】
・3月10日(水曜)
奄美空港11時30分発【集合場所:奄美空港駐車場】
瀬戸内町16時30分発【集合場所:瀬戸内町海の駅駐車場】
– ライドシェア募集人数:1日5名まで
– ライドシェア受付URL:https://ridesharing.itbase.link/
– 主催:瀬戸内町農泊推進協議会、与路島観光協会、(株)TARGET DX
– 協力:株式会社NPRツーリズム奄美