IP監視ソリューション企業の台湾・ビボテックInc.は9月18日(台北発)、販社ネットワークのホンダカーズへセキュリティ ソリューションの提供を開始したと米国並びに日本市場に向けたリリースを発信した。
ビボテックによると自社製品導入の切っ掛けは、ホンダカーズの一部販社で監視システムの契約が期限切れになったこと、販社に於けるサービス品質を向上させるべく、監視システムをナンバープレート認識ソフトウェアと統合する必要があったしており、そこでホンダカーズは、監視システムとして不安のない適切なソリューションの模索を始めたことが契機になったとしている。
一方のホンダカーズに於ける個々販社の現場では、店舗がショールームとサービス工場のスペースが分かれてているため、来店客の導線が把握しづらく、1日に於いて変化する日差しの角度や強度でカメラ映像の鮮明さが落ち、出迎えの初動対応が迅速にできないなどの課題があった。
また目下、市場に流通している一般的なカメラシステムの場合は、安全や安定性上の課題があることに加え、今後は、高性能な電動ズームや電動フォーカス機能の付いたカメラを介してショールーム内の様子を適時把握し、混雑時でもタイムリーな接客機会に繋げたいという思いもあった。
今回、導入されたビボテックのナンバー プレート認識カメラ(IP9172-LPC)は、鮮明な画像を迅速にキャプチャし、カメラのナンバープレートの写りに影響を与える夜間ライト点灯時でも高い写りを維持できるという。
併せてビボテックは、パートナー企業のフォースメディア(本社:東京都品川区)並びに車番認識システムのPMC(本社:東京都品川区)と協力し、キャプチャしたナンバー プレートの画像を、ホンダカーズの社内顧客情報管理システムト接続。顧客の訪問目的と関連記録をリアルタイムに表示できるようにした。
これにより店舗のサービス担当者は、顧客の来店をンターホンを通じて素早く察知。顧客を歓迎したり、受付ホールの指定された席に案内するなどで、顧客の待ち時間と進捗状況を同時に把握することができる。
台湾ビボテック傘下で日本市場を担当するビボテックジャパンでは、「今後もパートナー企業と連携して、個々販社向けにカスタマイズしたセキュリティ ソリューションを提供しており、Honda Cars様をはじめとする日本全国の自動車メーカーのディーラー店舗で好評を得ています。
特にナンバー プレート認識カメラのIP9172-LPCは、クリアな画像と正確な認識が可能です。これらを含めたセキュリティシステムの導入によって、よりスムーズで質の高いサービスの提供が可能になり、顧客満足度を大幅に向上させることができました。
加えて環境光の影響を受けにくいため、カメラの設置場所として制約が少なく、様々な拠点への設置のハードルやコストを抑えることができています。
同セキュリティソリューションは現在、日本国内の20店舗以上の販社へ提供しており、引き続き複数のディーラーにも導入予定です。私たちは、今後も自動車ディーラーのサービス品質向上の助けとなれるようなソリューションを提案し、顧客満足度の工場に貢献していきたいと思います」と話している。