スズキは1月17日、2025年1月17日からインド・ニューデリーで開催されている「Bharat Mobility Global Expo 2025(※ メディアデー:1月17日~18日、一般公開日:1月19日~22日)」にて、スズキ初のバッテリーEV(BEV)「e VITARA(ビターラ)」を一般公開した。
そもそもビターラ(VITARA)は、1988年からコンパクトSUVとして開発・販売し続けてきた世界戦略車。初代ビターラは、日本国内に於いてはエスクードとして販売されていた。今回の「e VITARA」は、そんな世界戦略車の第一弾・BEV版となる。
そんな「e VITARA」が初公開されたのは先の2024年11月のイタリア・ミラノ。車両製造はBEVのグローバルモデルとして、2025年春よりスズキの子会社マルチ・スズキ・インディア社(以下マルチ・スズキ)のグジャラート工場で開始し、2025年夏頃からインド、欧州、日本など世界各国で順次販売を開始する計画。
それを踏まえ今回、インド国内仕様の量産モデルを初めて公開した。車体色の異なる「e VITARA」の展示車8台に加え、車両のカットモデルやeAxleなどのBEVユニットの技術展示も行われる。
またスズキは、同日に行われた記者発表会にてインドにおけるBEVの普及に向けた取り組みを発表した。マルチ・スズキの持つインド国内の販売・サービスネットワークを活かし、充電設備等、当地のユーザーが安心してBEVを使用して貰える環境を整備していくことを約束した。
そのなかで鈴木社長は、「スズキのBEV世界戦略車第一弾を発表するにあたり、BEVに何が求められているのかを理解するために、お客様の声に耳を傾けてまいりました。
そして、安心してBEVをお選びいただけるよう、ここインドで私たちのリソースを最大限に活用し、充電網をはじめとしたBEVのエコシステムを構築します。
〝e VITARA〟は、先日発表した「10年先を見据えた技術戦略」で掲げる、エネルギー極少化の第一歩です。これからもスズキは、インド、そして世界中でサステナブルな未来を目指し、前進してまいります」と述べた。