スズキは2月24日、インド子会社マルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ社)が、全面改良したプレミアムハッチバックの新型「バレーノ」をインド国内で発売したと発表した。
アフリカ、中南米、中東などへの輸出も順次開始する。
「バレーノ」は、2015年にインドで発売し、2021年11月にはインド国内累計販売100万台を達成した。また、2021年のインド国内における乗用車のモデル別販売台数では、マルチ・スズキ社のモデルが上位10モデル中8モデルを占め、その中で「バレーノ」は、1位の「ワゴンR」(183,851台)、2位の「スイフト」(175,052台)に次いで3位(172,241台)となるなど、同社の主力モデルとなっている。
今回、初めて全面改良を行った新型「バレーノ」は、好評なパッケージングを維持しながら、全高を抑え、全幅を広くとったスタイリングを更に強調した外観デザインや、上質感のある内装、ヘッドアップディスプレイなどの先進装備を採用したほか、後席快適性を向上させるなど、全方位で進化させたとしている。
■新型「バレーノ」の主な特長と主要諸元(インド仕様車)
<外観デザイン>
・ルーフライン後方にかけて傾斜を強めたスタイリングを採用し、ボディーサイドには力強くシャープなキャラクターラインを引き、大胆さを強調するデザインとした。
・フロントには精緻な造形のフロントグリルを採用し、その下には全幅を強調する左右に広がるクロームの加飾を配置した。
・フロントのポジションランプとリヤのテールランプには特徴的な3灯式LEDを採用した。
<内装デザイン>
・ドアの内装やインパネ周りは、乗員を包み込むような造形とし、柔らかさを印象づけるデザインとした。
・内装色は黒と紺の2トーンに統一し、アクセントとしてインパネやステアリングホイールにシルバーの加飾を施し、高い質感に仕上げた。
<先進装備>
・スマートフォンと接続可能な9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオを採用し、全方位モニターに対応した。
・車速、エンジン回転数、瞬間燃費など必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイを採用した。
・車両にデータの送受信を可能とする車載通信機を標準搭載することで、コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した。
<後席快適性>
・シートクッションの素材や形状を改良することで、サポート感や着座時の安定性を向上した。
・後部座席用のエアコン吹き出し口やUSB充電ソケットなどを装備し、快適性を高めた。
<主要諸元>
・全長3,990mm×全幅1,745mm×全高1,500mm
・エンジン:1.2Lガソリン(アイドリングストップシステム搭載)
・トランスミッション:5MT/5AGS