スズキは、2月5日、2018年3月期第3四半期決算を発表した。2018年3月期第3四半期は、増収増益、業績予想については据置きとした。
1. 第3四半期決算の業績概況
当第3四半期の連結売上高は2兆7,249億円と前年同期に比べ4,729億円(21.0%)増加した。
国内売上高は四輪車販売の増加等により7,800億円と前年同期に比べ547億円(7.5%)増加、海外売上高はインド、欧州等での四輪車や二輪車の販売増等により1兆9,449億円と前年同期に比べ4,182億円(27.4%)増加した。
連結利益の面では、営業利益は日本、アジア、欧州での損益改善等により2,598億円と前年同期に比べ924億円(55.3%)増加、経常利益は2,846億円と前年同期に比べ1,044億円(57.9%)増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,643億円と前年同期に比べ309億円(23.2%)増加した。
2. 各セグメントの状況
四輪車事業については、国内売上高は昨年度に投入した「ワゴンR」、「スイフト」に加え、12月に投入した「スペーシア」、「クロスビー」など、新型車の販売貢献等により前年同期を上回った。
海外売上高はインドや欧州等での販売増等により前年同期を上回った。
この結果、四輪車事業の売上高は2兆4,896億円と前年同期に比べ4,305億円(20.9%)増加。営業利益は日本、アジア、欧州での損益改善等により2,483億円と前年同期に比べ862億円(53.2%)増加した。
二輪車事業については、売上高はインドでのスクーターや先進国での大型バイクの販売貢献等により1,810億円と前年同期に比べ378億円(26.4%)増加。営業利益は前年同期の営業損失36億円から営業利益16億円へと黒字になった。
特機等事業については、売上高は船外機の新型「DF350A」の北米、欧州を中心とした販売貢献等により543億円と前年同期に比べ46億円(9.3%)増加。営業利益は99億円と前年同期に比べ10億円(10.8%)増加した。
所在地別の業績については、日本、欧州、アジア、その他の各所在地で増収増益となった。
3. 連結業績予想
連結業績予想については、為替見通し等が不透明な状況にあることから、前回予想を据置きとした。
同社グループは一丸となってあらゆる分野での改革に取り組み、以下の連結業績予想以上を達成すべく事業活動を展開していくとしている。
※連結業績予想については、現時点で入手可能な情報及び仮定に基づき算出したもので、リスクや不確実性を含んでおり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではない。実際の業績は、さまざまな要因の変化により大きく異なることがある。実際の業績に影響を及ぼす可能性がある要因には、主要市場における経済情勢及び需要の動向、為替相場の変動(主に米ドル/円相場、ユーロ/円相場、インドルピー/円相場)などが含まれる。