事態は膠着状態で、国土交通省
・自動車局長より異例の声明も。
ブランドの毀損も考えなければならない局面へ
対して同件に関し、監督官庁にあたる国土交通省自動車局長の奥田哲也氏が異例の声名を出している。
これによると、「昨年12月22日及び本年2月1日付けで、燃費・排出ガス検査の測定結果の書き換え事案に関し、詳細に調査し報告するよう指示し、本年4月27日付け『完成検査における不適切な取り扱いへの対応について』についてのご報告により、SUBARUから燃費・排出ガス検査に係る不正な書き換え事案についての報告を受けたところであるが、その後に行った立入検査の結果の精査の過程で、(1)運転が測定モードに合わせられず失敗(トレースエラー)した測定及び、(2)測定室内の湿度が範囲外であった測定(湿度エラー)に対し、書き換えを行う等により有効な測定として処理した事案が判明したところである。
このことは、貴社における不適切完成検査事案の全容解明に対する取り組み姿勢に疑問を抱かざるを得ず、極めて遺憾である。
ついては、万全の調査態勢を構築した上で、新規判明の二事案に関し徹底調査するとともに、他に完成検査に係る不適切事案が無いかどうかについて徹底調査し、その結果に基づき再発防止を策定の上、一ヶ月を目途に報告するよう求める。
なお、本報告要請は、道路運送車両法第63条の4第1項、第75条の6第1項及び第100条第1項の規定に基づくものであり、報告の内容によっては、新たな措置を講じることがあることを申し添える」とコメントした。
この6月5日の会見に出席した筆者の感覚では、仕事の取り組む際の「核」になると思われる「企業哲学」について、社内経営陣と現場との間で、共通言語で意思疎通できない程の大きな認識の乖離が発生しているように見える。