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2018年6月6日【オピニオン】

SUBARU、完成検査時の燃費・排出ガス測定の異常値発見で再調査へ

坂上 賢治

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この再調査を受けて、

現・吉永社長は来る

6月22日付けで代表権の返上へ

 

 株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉永泰之)は6月5日、同社群馬製作所の本工場及び矢島工場内で、過去の完成検査工程で判明した「燃費・排出ガスの抜き取り検査の測定値」について、自社内で再調査を行った結果、説明のつかない異常値が発見されたため直ちに再調査を実施する。またこれに合わせ、同日午後、同件に関わる記者会見を実施した。( 坂上 賢治 )

 

 

 上記の再調査は先の燃費・排出ガスの抜き取り検査に際し、その測定値を書き換えるという不正行為が長年に亘って行われてきたことが、昨秋以降の社内調査によって判明したことに端を発するもの。

この経緯で、去る2018年4月27日に国土交通省へ最新の報告書を提出し、同調査結果を公表した。

しかしその燃費・排出ガスの抜き取り検査に関し、引き続き不適切な測定手続が行われていたことが社内調査で新たに判明したため、さらに同社が把握している以下の内容を国交省へ報告した。

 

(1)JC08モードで定められた運転方法により燃費・排出ガス測定試験を行う際、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等に規定されている速度からの逸脱時間が、同細目告示等で許容されている範囲を超えた運転(トレースエラー)となっているにも関わらず有効な測定として処理した事案が存在する。

 

(2)燃費・排出ガス測定時には、試験室内の湿度が30~75%までの範囲でなければならないと細目告示等に定められていた。しかし試験室内の湿度が上記範囲外の測定環境(湿度エラー)であったにも関わらず有効な測定として処理した事案が存在する。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。