SUBARU(スバル)は、米国シカゴで開催中の2019シカゴオートショーで、新型「レガシィ」(米国仕様)を世界初公開した。
1989年に初代が誕生した「レガシィ」は、今回のフルモデルチェンジで7代目を迎えるSUBARUのフラッグシップセダン。
「自由な行動を約束してくれる安心感のあるセダン」のコンセプトの下、2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、直噴2.5L水平対向4気筒エンジンの2種類が、SUBARU GLOBAL PLATFORMと組み合わされている。
また、運転支援システム「アイサイト」には、米国仕様として初めて車線中央維持制御・先行車追従操舵制御を追加。安全運転を支援するドライバーモニタリングシステム(*1)を組み合わせ、更に安心感を高めた。
エクステリアは、スリークなシルエットと、厚みや立体感を持たせたボディパネルで、躍動感とたくましさを表現。インテリアに、11.6インチ大型ディスプレイを備えたインフォテインメントシステムを新規採用し、フラッグシップならではの高い質感に、革新的な機能性を加えることで、快適で愉しい移動空間を提供するとしている。
新型「レガシィ」(米国仕様)は、米国生産拠点のSubaru of Indiana Automotiveで生産し、2019年秋頃から販売が開始される予定。
*1:米国仕様システム名称「DriverFocus」
[新型レガシィ(米国仕様)の主な特長]
■走行性能
<シャシー・ボディ>
・従来型に対して各部の剛性を飛躍的に高めたSUBARU GLOBAL PLATFORMを採用。
・ボディ骨格を強固に組み立ててからアウターパネルを溶接するフルインナーフレーム構造をSUBARUとして初めて採用。高剛性化と軽量化を両立。
・軽量アルミ製ロアアーム等や、それを支える新設計ダンパーを採用。
<独自機構と技術>
・SUBARU独自の全輪駆動システム「シンメトリカルAWD」を全車に採用。
・新型2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。
・リニアトロニック(*2)は、変速比幅の更なるワイドレンジ化とともに、油圧システムの刷新により駆動力の伝達効率を高め、燃費性能を向上。
■室内空間
<革新的装備>
・11.6インチFull HD縦型ディスプレイを備えた最新型インフォテインメントシステムを採用し、様々な情報をスマートフォン感覚で操作できるHMI(Human Machine Interface)を実装。
・Apple CarPlay、Android Autoに加え、SUBARU STARLINKを拡充し、新たにSmartDeviceLinkに準拠したアプリに対応。スマートフォンのOSを問わず、多様なアプリの体験を提供。
・緊急通報など従来からの安全機能に加え、Wi-Fi hotspotやリモートエンジンスタートなどのテレマティクスサービスを提供。
・ドライバーの居眠りや脇見運転検知に加え、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整するドライバーモニタリングシステムを採用。
<インテリアデザイン>
・新たに追加した最上級グレード「Touring」のシートに、タンカラーのナッパレザーをSUBARUとして初めて採用。
・拡大したフロントガラスと、インストゥルメントパネル中心部からドアパネルまで連続する長い線のモチーフにより、伸びやかで開放的な雰囲気を表現。
・3面構成のインストゥルメントパネルの一部にシートと同じカラーを採用し、開放感を演出。
・厚みを持たせたセンターコンソールやアームレストで、包み込むようなホールド感を表現。
・直接触れる部分をはじめ、各部に上質さを感じさせるこだわりの素材をセレクト。
<室内パッケージングと快適装備>
・フロントガラスを前方に、フロントドアガラスを外側に広げ、クラストップレベルの視界を実現。
・従来型比で伸長した車体全長を後席と荷室に割り当て、後席スペースの快適性と、荷室の使い勝手を向上。
・エンジン始動直後から車内を素早く暖めるPTCヒーターを採用(2.4L直噴ターボエンジン搭載車のみ)。
・最上級グレード「Touring」に、シートベンチレーションを装備。
・上級グレード(Limited/Touring)に、運転席クッション座面長の調整機能を採用。
■機能性
・ルーフキャリアの装着を容易にするルーフキャリアブラケットを採用。
・スーツケース4個が積載可能な、荷室スペース。
■安全性能
<0次安全:視界性能>
・見晴らしの良い高いアイポイント、最適化されたピラー形状により死角を最小化し、優れた視界性能を確保。
・運転中の視線移動を最小限に抑える、インターフェース配置。
・シート形状やクッション素材を最適化、ドライビング時の疲労を軽減。
<走行安全>
・アクティブトルクベクタリングを採用。
<予防安全:先進安全装備の充実>
・SUBARU独自の運転支援システム「アイサイト」を全車に標準装備、更に米国仕様としては初めて車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)を採用。
・フロントガラスにLEDの光を投影、アイサイト作動状態を直感的に知らせるアイサイトアシストモニターを採用。
・「ドライバーモニタリングシステム」によりドライバーの脇見、居眠りを推定して注意を促すことで安全運転をサポート。
・LEDヘッドライトを全車に標準装備し、夜間運転時の視認性を向上。
・後退時自動ブレーキにより、車両後退時の衝突回避または衝突による被害を軽減。
・後側方警戒支援システムにより、自車後側方から接近する車両を検知し、音と表示で警告。
・フロントグリル下部に装備したカメラの画像により、車両前方の死角を減らすフロントビューモニターを装備。
<衝突安全:乗員保護性能>
・SUBARU GLOBAL PLATFORM採用によりボディ構造を最適化、クラストップレベルの乗員保護性能を実現。
・高張力鋼板の適切な配置により、前面、側面、後面全ての衝突安全性能を向上。
■エクステリアデザイン
<フロントデザイン>
・スポーティさを表現する、フレームレスヘキサゴングリル。
・ワイドなロアグリルと逆Cシェイプに囲んだフォグランプベゼルで、安定感と低重心感を強調。
<サイドシルエット>
・スムーズなシルエットと勢いのあるウィンドウグラフィックとの組み合わせによりスピード感を表現しつつ、ドアパネルの厚み感やフェンダーの張り出し、ホイールアーチ上のアクセントにより、力強さを強調したサイドビュー。
・ウィンドウフレームと連続性を持たせた、動きを感じさせる新しいデザインのアウターミラー。
<リアビュー>
・フロントバンパーと共通したワイドモチーフをリアにも取り入れ、安定感と低重心感を強調。
・トランク内側部分まで発光する、強調されたCシェイプモチーフ。
*2: リニアトロニック:フル電子制御自動無段変速(CVT)
[新型レガシィ(米国仕様) 主要諸元]