スバル(SUBARU)は11月17日、米国ロサンゼルスで開催中の2023年ロサンゼルスオートショー ( Greater Los Angeles Auto Show ) に於いて、現地時間16日に新型「フォレスター」(米国仕様車)を、世界初公開した。
なお、米国市場では「Base(ベース)」「Premium(プレミアム)」「Sport(スポーツ)」「Limited(リミテッド)」「Touring(ツーリング)」の5グレードを設定。2024年春以降の導入が予定されている。
第6世代となる新型フォレスターは、堂々とした存在感を印象付けるエクステリアデザインに、フルインナーフレーム構造による高剛性ボディや、2ピニオン電動パワーステアリングを採用。新世代アイサイトの標準装備により安全性能も高められた他、一部グレードでは11.6インチセンターインフォメーションディスプレイも搭載される。
[主な仕様](米国仕様車)
<デザイン>
・堂々とした存在感を印象付けるエクステリアで高い位置に軸を通したグリルを採用。フロントビューは回り込んだヘッドランプサイドへ繋がる造形でワイド感を訴求。リヤビューは、荷室空間の広さを腐心するべく傾斜を抑えたリヤゲートとし、スタイリング的には、左右のコンビネーションランプを高い位置で繋ぐことで車体のワイドさを強調した。
・インテリアは、インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に頑丈さと安心感の両立を表現。また、様々な機能を集約した11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置することで、実用性と利便性を高めた。
<動的性能・質感>
・アクティブトルクスプリットAWDの制御を刷新し、駆動力を軸重に合わせて常に最適配分することで、操舵初期の高い応答性とライントレース性を実現したと謳っている。
より具体的には、日常使いの様々な走行シチュエーションで、安心感のある走りと操舵の気持ちよさを両立させることを心掛けた。また滑りやすい路面等でエンジン、トランスミッション、ブレーキ等のコントロール性を高めるX-MODEを採用している。
・パワーユニットには、振動・騒音を低減することで動的質感を高めた、180hp/178lb-ftの2.5L水平対向4気筒エンジンを搭載。
・2ピニオン電動パワーステアリングを採用することで、ダイレクトで自然な操舵感を実現すると共に、応答遅れのないリニアなステアリングフィールを実現。
・スバルグローバルプラットフォームをさらに進化させ、フルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性を向上。従来型よりさらに高いレベルの動的質感を実現。
・ドライビングポジション的には、仙骨を押さえることで、車体の揺れが頭部へ伝わることを防ぐシート構造を採用。これにより、ステアリング操作に伴うロールや、路面のうねりで身体が大きく揺さぶられた際の快適な乗り心地や疲労の軽減に繋げた。
<安全性能>
・自車速度が低速時に、新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを採用することで、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとしては最高水準の性能を実現したとアナウンスしている。
・併せてドライバー異常時対応システムを採用。車線中央維持制御・先行車追従操舵制御の作動中にドライバーが長時間ステアリング操作を行わなかった場合には、車両を停止し、ハザードランプを点灯させ、ドアをロック解除。その後、SUBARU STARLINK(スバル・スターリンク)コネクティッドサービスによる緊急通報を行う。
・電動ブレーキブースターの採用で、プリクラッシュブレーキによる自転車の急な飛び出しなどへの応答性を向上。また全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現したという。
・リヤシートリマインダーを全車に標準装備。車両から出る前に、後席確認の案内をすることで、後席の子供やペットの置き去りを防止する。
<ユーティリティ>
・エアコンに、ドライバーシートのみ、フロントシートのみ、前後席の3パターンでコントロールが可能な集中送風モードを採用し、快適性と燃費向上に貢献。
・一部グレードに、SUBARU STARLINK対応の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを装備。Apple CarPlay(アップル・カープレイ)やAndroid Auto(アンドロイド・オート)のワイヤレス接続に対応した。
・リヤバンパーの下に足を入れて引くだけでリヤゲートを開閉することができる、キックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲートを採用。