FCAジャパンとGroupe PSA Japanは1月18日、2021年、アバルト、アルファロメオ、シトロエン、DSオートモビル、フィアット、ジープ、プジョーの各ブランドの販売台数合計が対前年比10%増の約45,000台となり、史上最高を記録したと発表した。
今回、輸入市場におけるステランティス7ブランド合計のマーケットシェアは初めて17%を超え、2021年に日本で販売された輸入車の6台に1台はステランティス・ブランドのモデルとなった。
新型コロナウイルス感染症並びに半導体の供給不足の影響を受けて前年割れとなった乗用車市場とは一線を画し、ステランティスは2021年に7回、月間販売台数の過去最高を更新し、ブランド別でもシトロエンが7回、ジープとフィアットが各4回、プジョーが2回、月間最高を更新した。
ジープは2013年以来9年連続で販売記録を更新し、初めて14,000台を超えた。中でもラングラーとコンパスが2021年の伸張を支えている。ラングラーは発売4年目にして前年より1200台近く多い6,931台を販売、夏にマイナーチェンジしたコンパスも前年より1,000台以上多い2,651台を販売し、それぞれ過去最高を更新した。
プジョーも、プジョー208/2008、308/3008、508 / 508 SWで展開するPower of Choiceラインナップの好調な販売に支えられ、7年連続で販売を伸ばした。特に、プジョー208/2008の販売台数は5,000台を超えて過去最高を更新した。
フィアットも年間販売台数が過去最高となった。これを牽引したのは、2008年の発売開始以来14年目にして4,857台を販売して過去最高を更新した500ファミリー。好業績の要因は、カルト並びにドルチェヴィータ導入による製品グレードの刷新、数々の限定車の販売のほか、2021年はショールームの改装が進んで店舗が新CIに刷新され、ブランドの魅力を大幅に高めたことが挙げられる。
シトロエンにとっても、2021年は1990年以来で最高の年となり、2年連続で5,000台を超えた。1月から7月までは、7か月連続で月間販売台数の過去最高を更新している。最大の貢献車はベルランゴで、初めて通年で販売した昨年は2,257台となり、シトロエンの販売台数の半分以上を占めた。
ステランティスのプレミアムブランドであるアルファロメオとDSオートモビルも好調を維持。特に、アルファロメオは対前年比で40%成長し、これは、年間販売1,000台超の輸入ブランドの中で最高の成長率となった。
ステランティスの日本における2つの販売子会社の社長兼最高経営責任者であるポンタス・ヘグストロムは、次のようにコメントしている。
「ステランティスの7つのブランド合計の昨年の販売台数は45,000台に迫る勢いとなり、業界と比較して目覚ましいものがありました。ジープの販売台数はブランド史上初めて14,000台を超え、フィアット、アルファロメオ、プジョー、シトロエンも揃って2桁の成長を遂げました。その結果、ステランティス合計では17%を超える輸入市場シェアを獲得できました。 2020年は15%、2019年は14%だったことを考えると大躍進と言えます。
成長の推進力は、新製品の投入、数多くの魅力的な限定車や特別仕様車の提供、そしてフランチャイズへの投資を継続してくださった情熱溢れるディーラーの存在です。ディーラーの皆様は我々のパートナーとして、このコロナ渦の環境下にも23ショールームを改装し、9店舗を移転・新築し、新規に立ち上げた店舗も7店舗あり、新たな顧客サービスの基盤を作り、ブランドの認知度と魅力の向上を図ってくださいました。 今年、我々は13もの新モデルの導入に加えて、3月1日には国内販売子会社の統合を予定しており、さらなる飛躍を確信しています。」