ステランティスは8月6日、7ブランド(プジョー、ジープ、シトロエン、フィアット、アバルト、アルファロメオ、DSオートモビル)の、7月合計販売台数が3,643台となり、7月として過去最高の販売台数を記録したと発表した。これは対前年比28%プラスの成長で純輸入車市場の伸び率を大きく上回っている。
好調を支えた要因は、オリンピック開催期間中とコロナ禍の夏季休暇が重なり、消費者の安全な移動手段としての自家用車需要が引き続き強いこと。特にステランティスの個性豊かなブランドは若い世代から支持され、販売を押し上げたとしている。
日本においてステランティスを率いるポンタス・へグストロムは、7月の好業績について次のようにコメントしている。「この7月、ステランティスの日本における2つの子会社は昨年対比でプラス28%と、純輸入車市場の2倍の伸張を記録しました。プジョーとシトロエンは7月の過去最高記録を更新し、アルファロメオは昨年の3倍の台数を売り上げました。ステランティスの7ブランドの年初からの累計合計販売台数は前年比42%の増加で、市場の2倍以上の伸びを見せ、ステランティスは最も成長率の高いグループとなりました。ステランティスの2子会社を統括する最初の月に、幸先の良い船出ができたことを喜んでいます。」
■7月トピック
・プジョーは引き続き208、2008、3008の新世代デザインモデルが好調。また508は、HYBRIDモデルの追加とOriginal LoveとのコラボレーションによるTVCMの効果により注目が集まった。すべての電動化モデルが想定よりも良い売れ行きを見せている。
・ジープは供給遅延の影響が若干でたが、その間もマイナーチェンジされたコンパスがディーラーへの来客数増加に貢献し、受注は順調に増加した。
・シトロエンでは、BERLINGOの人気によりシトロエンブランドへの認知度が向上し、他モデルに好影響がでている。
・フィアット・アバルトディーラーでは昨年来、改装/移転を急ピッチで進めており、第2四半期には滋賀と徳島の2つの開発準備室を含めて8店舗がオープンした。現時点で、全72拠点中53拠点が改装を完了し、新規および既存顧客両方の来客数が伸びている。
・アバルトは595モデルの人気により、対前年比+17%増であった。
・アルファロメオは、刷新されたジュリアとステルヴィオ、そして今年が最終年となるジュリエッタのいずれも好調を維持した。
・DSオートモビルはブランド認知度が上がりつつあり、DS 7 CROSSBACK E-TENSE 4x4の登場が牽引力となって内燃機関版のDS 7 CROSSBACKも含めた全体の販売が上昇している。