ステランティスN.V.(以下「ステランティス 」)は7月8日、中期的な電動化戦略に関する発表を行った。
ステランティスのCEO、カルロス・タバレスは、「私たちは常にお客様を中心に考えています。本日発表した300億ユーロ超の先行投資によって、今後、私たちはパフォーマンス、機能、スタリングや快適性に加え、日常生活に不足のない電動航続距離を持つ、画期的な車両をお届けします」と述べている。
・FCAとGroupe PSA統合による年間50億ユーロ(約6,500億円)のコスト削減の相乗効果で、中期的(~2026年)に調整済営業利益率は二桁を維持する
・2025年までに電動化と関連するソフトウェア開発に300億ユーロ(約3兆9,000億円)超を投資する一方で、常に最先端を走る自動車メーカーであり続けるとともに、投資回収効率で業界平均を3割上回ることを目指す
・2030年までに、低排出車(LEV)の販売構成比率をヨーロッパで7割以上、アメリカで4割以上とすることを目指す
・ステランティスの全14ブランドで、ベスト・イン・クラスのBEV(電気自動車)を提供する
・顧客のニーズに応え、航続距離500~800kmで32km/分の急速充電が可能なBEVを提供する
・BEV専用プラットフォームを4タイプ開発し、拡張性を持った3タイプのEDM(エレクトリック・ドライブ・モジュール)と合わせて、全てのブランドとセグメントをカバーする
・ソフトウェアとハードウェアをアップグレード対応可能とすることで、プラットフォームの長寿命化を実現する
・ヨーロッパと北米の「ギガファクトリー」5拠点のサポートにより2030年までに260GWhに相当するバッテリーを調達する
・バッテリーは2種類を活用:高密度・高エネルギータイプとニッケル・コバルトフリーの新型バッテリーを2024年までに開発
・2026年に全固体バッテリー搭載車を導入