NEXT MOBILITY

MENU

2020年12月14日【アフター市場】

ソニー損保「2020年・全国カーライフ実態調査」

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

■今乗っている車・次に乗りたい車
– 今乗っている車 「軽自動車」37.4%、10代・20代女性では55.2%
– 次に車を買替える時に購入したい車 1位「N-BOX(ホンダ)」2位「アクア(トヨタ)」

 

全回答者1,000名に、主に運転している車のボディタイプを聞いたところ、「軽自動車」(37.4%)が最も多く、次いで、「コンパクトカー」(19.5%)、「ミニバン」(16.3%)、「SUV・クロカン」(9.4%)、「セダン」(8.9%)、「ステーションワゴン」(5.7%)となった。

 

男女別にみると、「軽自動車」は男性27.2%、女性47.6%と、女性のほうが20.4ポイント高く、半数近くとなった。男女・年代別にみると、「軽自動車」は10代・20代女性(55.2%)と50代女性(54.4%)では半数を上回っている。若年層の女性やシニア女性には、軽自動車ドライバーが多いようだ。

 

 

昨年の調査結果と比較すると、「軽自動車」は2019年37.4%→2020年37.4%と横ばいとなった一方、「コンパクトカー」は2019年15.1%→2020年19.5%とやや上昇傾向がみられた。

 

 

 

主に運転している車の燃料(エンジン)タイプを聞いたところ、「ガソリン自動車」(82.7%)が突出して多く、以降、「ハイブリッド自動車(HV)」(11.5%)、「クリーンディーゼル自動車(CDV)」(3.3%)が続いた。

 

 

続いて、全回答者1,000名に、次に買替える時に購入したい車について質問を行なった。

 

次に車を買替える時に購入したい車の燃料(エンジン)タイプについて、購入したい車の燃料(エンジン)タイプを考えている人(=「わからない」と回答した方を除いた754名)の回答をみると、「ガソリン自動車」(56.4%)が最も多く、「ハイブリッド自動車(HV)」(29.7%)が続いた。

 

 

また、次に車を買替える時に最も購入したい車のメーカー・ブランドが決まっている人808名に、最も購入したいと思う車(車種)を聞いたところ、1位「N-BOX(ホンダ)」(6.4%)、2位「アクア(トヨタ)」(5.4%)、3位「シエンタ(トヨタ)」「プリウス(トヨタ)」「ハリアー(トヨタ)」(いずれも2.8%)と、ホンダとトヨタの車が上位を占める結果となった。

 

 

男女別にみると、男性では1位「アクア(トヨタ)」(6.3%)、2位「N-BOX(ホンダ)」(4.7%)、3位「ハリアー(トヨタ)」(4.0%)、女性では1位「N-BOX(ホンダ)」(8.5%)、2位「アクア(トヨタ)」(4.5%)、3位「ムーヴ キャンバス(ダイハツ)」「タント(ダイハツ)」(いずれも4.0%)となっている。

 

 

■自動車事故/高速道路一部区間の最高速度引上げに関する意識

– 車社会で恐怖を感じること ドライバーの半数以上が「あおり運転による事故」と回答

 

全回答者1,000名に、車社会で過ごすなかで、最近恐怖を感じること(体験したことに限らず、ニュースなどで知ったことを含む)は何かを聞いたところ、1位は「あおり運転による事故」(56.0%)であった。あおり運転が原因となった事故についてニュースなどで見聞きすることが多いためか、あおり運転やあおり運転による事故に対し恐怖感を抱いているドライバーが多いようだ。次いで、2位は「高齢者・高齢運転者との事故」(47.5%)、3位は「ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故」(47.2%)、4位は「飲酒運転による事故」(41.0%)、5位は「スマホ・携帯電話のながら運転による事故」(34.5%)となった。

 

 

– 高速道路の一部区間の最高速度引上げでこれまでよりも便利になると思う」62.6%
– 「高速道路の一部区間の最高速度引上げでこれまでよりも事故が増えると思う」67.0%

 

高速道路の一部区間の最高速度引上げ(時速100kmから時速120kmへの引上げ)について質問すると、【高速道路はこれまでよりも便利になると思う】では「非常にそう思う」は13.3%、「ややそう思う」は49.3%で、合計した『そう思う(計)』は62.6%となった。最高速度引上げにより、移動にかかる時間が減ることを利点に感じている人が多いことがわかる。また、【(自分が)最高速度が時速120kmの区間を走行するときは時速120kmで走行すると思う】では『そう思う(計)』は59.1%となっている。

 

しかし、最高速度が引上げられることで交通違反や事故が増える可能性については、【高速道路でスピード違反をする車が増えると思う】では『そう思う(計)』は62.2%、【高速道路での事故がこれまでより増えると思う】では『そう思う(計)』は67.0%となった。試験的に最高速度を時速120kmに引上げていた期間の死傷事故件数や発生率は試験前と比べて大きな変化はなかったといわれているが、最高速度の引上げにより違反や事故が増えるリスクを感じているドライバーは多い。

 

また、【高速道路を走行することがこれまでより怖くなると思う】では『そう思う(計)』は65.9%となっている。

 

 

■あおり運転対策/安全運転支援機能/ドライブレコーダーを選ぶ際に重視する点
– あおり運転対策として効果があると思うもの 「ドライブレコーダー設置」がダントツ
– 安全運転支援機能の搭載状況 ドライバーの31.9%が「ドライブレコーダー」を搭載
– ドライブレコーダーを選ぶ際に重視する点TOP3「画質が良い」「前後の映像を記録できる」「夜間でも映像を記録できる」

 

全回答者1,000名に、あおり運転の対策として効果があると思うものを聞いたところ、「ドライブレコーダーを設置する」(72.6%)が最も多くなった。ドライブレコーダーを設置しておくことで、あおり運転といった危険運転の抑止につながると感じている方が多いことがわかる。以降、「車間距離を広く取る」(53.3%)、「無理な割り込みをしない」(42.4%)、「余裕のある車線変更を行う」(40.5%)、「頻繁に車線変更をしない」(30.8%)が続いている。

 

 

次に、自分が主に運転している車に安全運転を支援する機能や装置を付けているかどうかという質問については、搭載率(「すでに付いている」と回答した人の割合)は、【ドライブレコーダー(車両の走行状態や事故状況を録画する装置)】は31.9%、【自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)】は26.1%、【車線逸脱防止支援システム(車両のふらつきや車線からのはみだしをお知らせする機能)】は24.3%、【定速走行・車間距離制御装置/ACC(アダプティブクルーズコントロール)】は18.1%、【死角検知機能(自車の斜め後方など、死角に車がいたらお知らせする機能)】は13.6%、【歩行者用エアバッグ(歩行者と衝突時に作動する、歩行者用の衝撃緩和装置)】は8.4%となった。提示した機能・装置のなかでは、ドライブレコーダーの搭載率が最も高くなっている。

 

 

昨年の調査結果と比較すると、【自動ブレーキ】の搭載率は2019年23.5%→2020年26.1%と微増、【ドライブレコーダー】の搭載率は2019年32.1%→2020年31.9%とほぼ同水準という結果となる。

 

 

ドライブレコーダーを選ぶ際にポイントとなる点については、自分が運転する車にドライブレコーダーを付けている人319名に、ドライブレコーダーを選ぶ際に重視した点を聞いたところ、「画質が良い」(46.7%)が最も多く、次いで、「前後の映像を記録できる」(33.2%)、「夜間でも映像を記録できる」(31.7%)、「全方位の映像を記録できる」(24.8%)、「信号の色がはっきりと記録できる」(23.5%)となった。

 

 

■カーライフ×エンタメ
– 一日警察署長をやってほしい有名人:1位「横浜流星さん」「木村拓哉さん」3位「有村架純さん」
– 初めてのドライブデートでかけたい曲

 

交通安全運動のPRのために一日警察署長をやってほしいと思う有名人を全回答者1,000名に質問したところ、1位「横浜流星さん」と「木村拓哉さん」(いずれも18件)、3位「有村架純さん」(16件)、4位「橋本環奈さん」(15件)、5位「浜辺美波さん」(13件)となった。

 

 

また、初めてのドライブデートでかけたい曲を聞いたところ、1位は「中央フリーウェイ(荒井由実<松任谷由実>)」(20件)、2位は「Happiness(嵐)」(9件)、3位は「Lemon(米津玄師)」「ドライブ(ケツメイシ)」「夏色(ゆず)」(いずれも8件)となった。

 

 

1位に挙げられた曲を年代別にみると、10代・20代では「Driver’s High(L’Arc〜en〜Ciel)」、30代では「夏色(ゆず)」、40代では「Over Drive(JUDY AND MARY)」、50代では「中央フリーウェイ(荒井由実<松任谷由実>)」となっている。

 

 

 

 

■調査概要
– 調査タイトル:2020年全国カーライフ実態調査
– 調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする自家用車を所有し月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女(10代・20代、30代、40代、50代、男女各125名)
– 調査期間:2020年10月23日〜10月26日
– 調査方法:インターネット調査
– 調査地域:全国
– 有効回答数:1,000サンプル(有効回答から1,000サンプルを抽出)
– 実施機関:ネットエイジア株式会社
– 調査協力会社:ネットエイジア株式会社

 

■出典元
ソニー損害保険株式会社
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/

1 2
CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。