ソフトバンクは、5月8日、グループ企業のPSソリューションズと協力して、充電に使用した電力量を個体別に可視化する充電認証システム「ユビ電」を可搬化した「ユビコーン」の実証実験を、2018年6月から2019年3月まで実施すると発表。
PSソリューションズが香川県土庄町豊島(てしま)で運営する電動二輪車のレンタルサービス「瀬戸内カレン」の充電インフラに「ユビコーン」を活用することで、将来的な実用化について検証する。
これは、同社が2016年より進めているパーソナルモビリティに移動体通信網をつなげるIoMT(Internet of Moving Things)事業の拡充を図る目的で行うもの。
同社がパーソナルモビリティ用に開発した「ユピ電」は、プラグを差すことでEV(電気自動車、以下同じ)等の個体に与えた識別番号を認証し、その個体を充電。
さらにいつ、どこで、何にどれくらい充電したかなどの情報をクラウド上のIoMT(Internet of Moving Things)プラットフォームに集積できる充電認証システムだ。
「ユビコーン」は、その「ユピ電」を可搬化したもので、屋内外にある電源コンセントにつなぐだけでどこでも利用することができ、また管理者は各車両にひも付けて利用データを管理することが可能だ。
また、「ユビコーン」は、コンパクトな三角コーン型であるため、狭いエリアでの設置も可能なのも特徴だ。
今回の実証実験では、「ユビコーン」で「瀬戸内カレン」の利用者が自由に電動二輪車を充電できるようにし、据え置き型と比較したメリットなど「ユビコーン」の有用性を検証する予定だ。
これにより、同社とPSソリューションズは、据え置き型の専用充電設備以外でもEVを充電でき、その利用データが各車両にひも付けて管理できる仕組みの構築を目指す。
ちなみに、2018年5月8日から10日に福岡国際会議場(福岡市博多区)で開催される
「第16回 アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡」
では、「ユビコーン」のコンセプトモデルが展示されるほか、電動二輪車の充電デモンストレーションも行われる予定だ。