スマートバリューは2月16日、J-netレンタリースと、J-netレンタリースが運営するJネットレンタカーの無人化に向けた実証を行っていくための業務提携契約を締結したと、2月16日発表した。
無人化には、スマートバリューが運営するモビリティのサービス化プラットフォーム「Kuruma Base」を活用する。このプラットフォームでは、クルマのサービス化を実現するための重要なポイントとなる鍵の受け渡しにおいてバーチャルキー(※)を採用し、車両のシェアリングを実現。バーチャルキーを実装することにより、「任意の許可された相手だけに、許可された時間のみ」車両の鍵の権限を与えることができる。
※バーチャルキーは、株式会社イードおよび株式会社ジゴワッツが提供するスマートロックシステム。
■取組概要
レンタカー業界は、「必要な車種を、必要な時に、必要なだけ利用したい」という「所有から利用」への価値観の変化などから、その車両台数は10年間で1.8倍の約66万台の規模に拡大している。(総務省近畿管区行政評価局:レンタカー事業に関する実態調査 2018年11月調べ)
そのような中、2020年2月から国内でも拡大した新型コロナウィルス感染症によって、非対面ビジネスへの転換が求められている。
今回の業務提携契約による実証実験を通じて、J-netレンタリースが運営するJネットレンタカーの一部車両にKuruma Baseを活用し、無人で貸出・返却を可能にする。
直営店舗、フランチャイズ店舗、総台数20,000台の適用も見据え、運用体制の効率化、顧客サービスの向上についての検証を行う。
■無人レンタカーによるメリット
(1)好きな時間に貸出・返却が可能
利用者は、店舗の業務時間に左右されず車両を利用することができる。出発時や返却時に必要な手続きをすべてアプリ上で実現することで、24時間好きなタイミングで利用を開始し、返却することができる。
(2)有人対応と無人対応とのハイブリッド
出発時は有人対応、返却時は無人対応など、利用者の希望に合わせた提供方法を実現。店舗スタッフから直接、詳しい説明を受けたい方や、すぐに出発をしたい方など、利用者の意向やスケジュールに合わせた対応が可能となる。
(3)店舗の働き方改革の推進
早朝、深夜での貸出が可能となり、営業時間を短縮することで、働き方改革を推進する。店舗スタッフの従業員満足度を向上させながら、利用者へのサービス向上を実現する。