スマートドライブは8月18日、マレーシア・セランゴール州における電気自動車(EV)普及を支援する「EVモビリティデータプラットフォーム」の開発実証が、ジェトロ「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」に採択されたと発表した。
同社はこれまで、電力関連会社やガス会社、商社などと共同で、EV普及に欠かせないEV充電ステーションの開設や充電スタンドの運用、EVに関連する様々なデータを集約・分析するデータプラットフォームの構築など、脱炭素化とEVシフトを見据えた移動データの活用と協業ソリューションの開発・試験提供を積極的に行ってきた。
日本企業とASEAN現地企業との協働によるデジタル技術を活用した実証事業を通じて、経済・社会課題の解決を目指すことを目的に行うジェトロの「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」第2回公募に同社が応募し、採択されたことを受け、今回のマレーシアでの開発実証を行う。2021年8月に開始し、2022年1月末まで実施する予定。
セランゴール州では、人口650万人に対して自家用車数が約700万台あり、公共交通機関の利用率は低く、1人当たりCO2排出量は年間7.27トンと高くなっている。カーボンニュートラル実現のため世界各国で様々な取り組みがなされているが、マレーシアにおいても、政府主導によりEV普及率の向上に向けた本格的な投資を計画している。
スマートドライブは、日本での多数のEV関連実証実験等で得られた知見やノウハウを活用し、効率的なEV充電ステーションの設置シミュレーションやデータ活用により新たな価値創造に寄与する「EVモビリティデータプラットフォーム」の構築を現地のパートナー企業と連携しながら推進していくとしている。