SKY GROUP(スカイグループ)は6月25日、フランス製ハイパーカーブランドの「ブガッティ Tourbillon(トゥールビヨン)」の予約販売をブガッティ 東京(BUGATTI TOKYO)を介して開始した。
ブガッティは2004年、8.0リッター・クワッドターボW16から1,001psを絞り出すハイパースポーツカー「Veyron」でハイパフォーマンスカーの概念を書き換え、更に2016年にはパワーユニットを1,500ps化したChironへ引き継がれきたが今回、新設計のパワーユニットを搭載したTourbillonで、歴代のクルマづくりを再定義した。
そのパワートレインは、コスワースの協力を得て開発された排気量8.3リッターのV16自然吸気エンジンと3基のモーターによるハイブリッドシステムとなっており、内燃ユニット地単体重量を252kgに抑えつつ1000PSの最高出力を発揮。
これにフロントアクスルへ2基、リアアクスルに1基の電動モーターを搭載。油冷式の25kWh・800Vバッテリーを介して3基合計の最高出力で800PSを記録。この総計1800PSのパワーをトルクベクタリング機能で制御する。なおバッテリー搭載車の特性を活かし、60kmの距離を電気のみで走行することもできる。
車両骨格には、バッテリーモジュールを強度部材として取り込んだ上で、T800カーボンコンポジット製のモノコックシャーシを採用。前後のフレームには低圧薄肉アルミ鋳造と3Dプリンターの技術を用いた複合ブレースが組み込まれた。
サスペンションは、鍛造アルミ部材を用いたマルチリンク式。リアにはAIが3Dプリントで生成した中空翼型アームを備え、空力性能の向上を図った。
ブレーキ構造は、ブレーキ・バイ・ワイヤ・システムを介したカーボンセラミックディスクを用いたブレーキ機構に。タイヤサイズは前285/35R20、後345/30R21の組み合わせとし、これにミシュラン・パイロットカップ スポーツ2が装着される。またエアロダイナミクス性の追求では、車速400km/h以上での走りを視野にキャビン後方から始まるクラッシュコンポジット製の大型ディフューザーを新採用している。
搭載機能を大きく改めたこのTourbillonについて、ブガッティのマテ・リマックCEOは、「ブガッティTourbillonの開発は、115年に亘るブガッティの歴史と、“ブガッティに匹敵するほど美しいものは、もはやない”というエットーレ・ブガッティ自身の言葉を再解釈しつつ仕上げられたものです。
世界で最も美しいクルマとして名高いType 57SC Atlantic、史上最も成功したレーシングカーのType 35、そして史上最もラグジュアリーカーへの追及したひとつであるType 41 Royaleのような過去のアイコン達は、私たちのインスピレーションの3本柱となっています。
美しさ、パフォーマンス、そしてラグジュアリーが、ブガッティTourbillonの設計思想を形作ったのです。そして過去のアイコンのように、単に現在のためでも、未来のためでもなく、この新型車は“Pour l’eternite(永遠のために)”なのです」と述べた。
車名は、ブガッティを象徴するW16エンジンを搭載しないがゆえに過去の伝説的なブガッティのレーシングドライバーの名前を使用する伝統は取らず、その代わりに、ブガッティの故郷のモルスハイムで、天才時計師が考案したウォッチの「Tourbillon」という名が選ばれた。そんなTourbillonは、200年以上経った今でも時計の最高峰として崇められているという。
そんなブガッティTourbillonは、現在、テスト段階に入り、2026年の顧客納車に向けてプロトタイプの走行テストが繰り返されている。車両は合計250台が製造される予定で、価格は380万ユーロから。手作業による組み立ては、W16エンジンを搭載したブガッティの最終モデル、BolideとW16 Mistralに続き、モルスハイムにあるブガッティ・アトリエで行われる予定だ。
ブガッティ 東京 (BUGATTI TOKYO)
所在地 :〒106-0047 東京都港区南麻布5-10-37
営業時間:10:00-18:00 ※事前予約制
定休日 :なし(夏期休暇・年末年始を除く)
TEL :03-3447-1909
グループ概要
設立: 1985年9月
代表者: CEO 笠井 成人
関東本社: 〒106-0047 東京都港区南麻布5-2-32(SKY GROUPヘッドオフィス)
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