新明和工業は3月23日、三菱ふそうトラック・バスの電気小型トラック「eCanter」に架装したEV(電気)ごみ収集車(以下「EV塵芥車」)1台を、神奈川県厚木市に納車したと発表した。
量産型トラックをベースとしたEV塵芥車の導入は国内で初めて。
このEV塵芥車は、新明和工業と厚木市、三菱ふそうトラック・バスの3者が2021年5月10日に締結した「『EVごみ収集車』に関する連携協定」に基づくもの。この協定は、循環型都市の実現、ならびに脱炭素社会及び2050年のカーボンニュートラルを目指し、EV塵芥車の国内での普及及び促進を図ることについて、三者が協力して先駆的に取り組むことを目的としている。
EV塵芥車は、走行・収集を電力で行うため、CO₂を排出しないゼロ・エミッション収集が可能。同車両は、厚木市環境センターにおいて可燃ごみの焼却処理の熱を利用して発電された電力で車両を充電、走行・収集する。
また、車両から供給される電源で架装物を作動させることにより、大幅な低騒音化を実現したとしている。