ホンダの中国における二輪製品生産販売合弁会社・新大洲本田摩托は、新工場・太倉工場の竣工を記念し、江蘇省太倉市で7月2日に竣工式典を行った。

式典には太倉市政府関係者をはじめ、新大洲股权投資から趙序宏 董事長、ホンダから八郷隆弘 代表取締役社長、安部典明 二輪事業本部長、水野泰秀 中国本部長など約400名が参列した。

新大洲ホンダは、以前より、環境対応力や生産効率の向上、開発機能の強化を目指し、上海市から江蘇省太倉市への工場移転計画を進めてきたと云う。

太倉工場は、各工程の自動化にも積極的に取り組むなど、最新鋭の生産技術を取り入れ、開発機能やテストコースも備えた新工場として、8月から稼働を開始する。

また、ホンダのグリーンファクトリーコンセプトも随所に取り入れ、排水のリサイクル循環や蒸発処理により工場用水の外部排出をゼロとしたほか、LED照明の標準化、太倉市と共同でのソーラーパネルの設置など、環境対応への取り組みも強化。これにあわせて上海工場は6月末をもって生産を終了した。

新大洲ホンダの太倉工場は、これまでの上海工場（約50万台／年）と、同規模の生産能力を備え、国内市場に加えて全世界50を超える国や地域に、完成車および部品を供給。グローバル輸出拠点として最も重要な生産拠点のひとつになるとのことだ。

[新大洲本田摩托有限公司　概要]

設立：2001年10月

本社所在地：中国 上海市

資本金：1億2,947万USドル

出資比率：

新大洲股权投資有限公司　50％

本田技研工業株式会社　40％

本田技研工業(中国)投資有限公司　10％

代表者：大谷包（総経理）

従業員数：約3,700人

生産能力：

太倉工場　約50万台／年
天津工場　約40万台／年