笠間市で歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」のシェアリング実証実験が開始
昨月の13日、歩道を走れるスクーターと銘打ち「Model S」を発表したWHILLは10月8日から茨城県笠間市で同車両を使ったシェアリングの実証実験を開始すると10月5日に発表した。( 坂上 賢治 )
これは同市で運用されているシェアサイクル「ドコモ・バイクシェア」のプラットフォームを下敷きに、高齢者や長距離の歩行に不安がある層に対して、免許不要で歩道走行できる(道路交通法上歩行者として扱われるため、歩行者としてのルールを守ることで走行可能)移動手段を提供しようとする動きにWHILLが応えたもの。
そもそも笠間市では、市内の二次交通の補完や回遊性の向上を図るため、シェアサイクル(電動アシスト自転車)を提供しているが、地域の高齢化が進む同市では、近隣の買い物や訪問先に自転車を使う事が難しい層が存在する。
「ドコモ・バイクシェア」と初連携し高齢の方も気軽に使える移動手段を提供
そこで電動スクータータイプのModel Sの利用により、高齢者を筆頭に運動能力的に自転車を使い難い層に向けた移動手段を提供。地域住民の外出機会創出や、地域観光の活性化を実現させたい意向だ。
こうした取り組みについてWHILLは、「今後、実験で得た知見やフィードバックを生かし、移動サービスの実装に向けて取り組んでまいります。
また、すべての人の移動を楽しくスマートにする事をミッションに、様々な地域や場所でWHILLの車両を気軽に使って頂く機会を増やし、誰でも疲れることなく外出を楽しめる世界を創っていくために他エリアでの実施に向けても積極的に検討して参ります」と語っている。
実証実験の概要
期間:2022年10月8日(土)〜11月7日(月)
ポート場所:笠間駅、笠間芸術の森公園(笠間工芸の丘)、ギャラリーロード、あそびの杜
利用方法:
1、専用アプリを利用してレンタル。会員登録が必要。
2、1日利用券(ICカード)を窓口で購入し、利用。
いずれかを通じてサイクルポートより、Model Sの利用・返却が可能。
料金:最初の60分まで300円 以降30分ごと100円 当日上限1,500円 ※1日利用券(ICカード)での利用は最長2時間まで
利用機体:歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」