タイムズ24は6月26日、カーシェアリングサービスの「タイムズカーシェア」に、電気自動車(EV)を今年8月からの半年間で100台導入すると発表した。
自動車業界では、環境負荷低減を背景に欧州を始め中国や米国などがEVの販売目標やエンジン車の販売規制を設けるなど、EVシフトの動きが活発化している。
国内においても、2050年に日本の自動車メーカーが販売する全ての車両をEVやハイブリッド車にするといった目標を政府が掲げるなど、EVシフトが今後加速度的に進むことが想定される。
タイムズ24は、これら自動車業界の動きに合わせ、EVによるカーシェアリングの運用体制を構築するため、今回、EV100台の導入を決定。
同社ではこれまでも、カーシェアリングサービスへのEV導入に加え、国内外の自動車メーカーおよび自治体と連携した実証実験などを通じ、EVカーシェアリングの提供に取組んできたが、この取組みにより、把握されている課題の解消や、活用の幅を広げ、これまで以上に利用しやすいEVカーシェアリングの運用体制を構築していく。
なお、EV車両は、埼玉県・東京都・神奈川県を皮切りに、大阪府など全国広範囲へ展開。8月から10月までに30台、11月から来年1月までに70台を配備。配備場所は、短時間利用ニーズの多いエリアや、一次交通との組合せ利用(レール&カーシェア)のニーズが高い駅近くを予定している。
<取組み事項、効果>
– 電池残量に応じた予約可能時間の変動、貸出時間の最大化
– 充電カードの活用による充電場所の確保、航続距離に対する不安解消
– 一部車両へのWi-Fi設置、空間活用としての利便性向上
– 自治体や鉄道事業会社、スマートシティとの共同施策の連携、タイムズパーキング・EVカーシェアリング・通常のカーシェアリングを複合した新たなソリューションを提供