オリックス自動車は、12月11日、カーシェアリング事業において、2019年春まで新たに北海道・中国・九州の3エリアに進出し、2019年度中に全国エリアにサービス拠点を拡大すると発表した。
新たに進出するエリアのカーシェアリング拠点は、オリックスレンタカー店舗またはその周辺を中心に設置する予定。
全国に1060拠点を構えるレンタカー店舗のうち、新幹線・鉄道の主要駅や空港周辺の店舗と併設することで、レンタカーとカーシェア双方のサービスを提供。
新たに展開するカーシェアリングサービスでは、車両の受取り時間の短縮や、店舗の営業時間に関係なく車両の受取・返却が可能となる等の利便性の向上を図る。
これにより、同社は、近隣に居住する顧客から、観光やビジネスなどで訪れる法人・個人の利用も狙う。
また、同社では、カーシェア拠点の全国展開に伴い、2019年4月30日まで、「カーシェア全国拡大キャンペーン」(*1)を実施。
新規にカーシェア会員に登録した利用者を対象に、ICカード発行手数料(1,000円)と個人Aプランの月額基本料金を2カ月間(980円×2カ月分)無料に、さらに月の利用料金2000円分を2カ月間(最大4,000円)無料とする。
オリックス自動車のカーシェアリング事業「オリックスカーシェア」は、2002年に日本で初めて事業化して以来、これまで首都圏・中部圏・近畿圏および沖縄を中心に展開し、2018年4月には東北エリア(青森、岩手、宮城、福島)に進出。
また、2018年9月より、オリックスカーシェアアプリで、カーシェア拠点に加えレンタカー拠点を表示し、レンタカーの予約ができる仕組みを導入するなど、さまざまな施策を展開している。
自動車業界では、過去5年間(2013年4月~2018年3月)の新車販売台数は減少傾向(*2)。一方で、カーシェアリング車両台数は同5年間で約1万7千台増加し、年平均成長率は23.9%(*3)と伸長しており、今後は都市圏だけでなく地方エリアにおいても需要の拡大が期待されている。
そういった背景の中、同社が図る今回の業務拡大は、カーシェアリング業界の勢いをさらに強めることになるか、今後が注目される。
*1:法人、個人Aプランおよび学生プランが対象となり、個人Bプランは対象外
・対象者全員:ICカード発行手数料(通常1,000円)無料
・個人Aプラン:月額基本料金を2カ月(通常980円×2カ月分(1,960円))無料
・個人Aプランおよび学生プラン:ご入会月より2カ月間、利用料金のうち月額2000円分(最大4000円分)無料
「カーシェア全国拡大キャンペーン」の詳細は以下URLを参照
https://www.orix-carshare.com/campaign/allover/
*2:出所:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
http://www.jada.or.jp/contents/data/type/type00.html
http://www.jada.or.jp/contents/data/type/type00.html
*3 出所:公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carshare/carshare_graph2018.3.html
・カーシェアリング車両台数 2014年⇒12,373台、2018年⇒29,208台
・カーシェアリング会員数 2014年⇒465,280人、2018年⇒1,320,794人