Luupは10月17日、電動キックボード利用時の飲酒運転防止の取り組みを強化すると発表した。( 坂上 賢治 )
Luupは電動キックボードの利用者増加と共に一部で発生している違法走行の現状、そして2022年9月25日に発生した交通事故も踏まえ、関係省庁並びに業界団体と協議を行った上で、飲酒運転防止に向けた取り組みを更に強化していく事を決めた。
なお、この取り組みは東京海上ホールディングスと連携して進める 。これにより電動キックボードの交通ルールへの理解が更に浸透する事を目指す。
新たな安全対策の概要は以下の通り
(1)繁華街における一部ポートでの有人での安全啓発活動
都内の主要な繁華街で、酒類を提供し、かつ深夜営業店が集中する場所に近いポートや、深夜の利用数の多いポートで一定期間・時間帯にて警備員を配置し、安全啓発活動を行う。
また対象ポートで乗車するユーザーへ声掛けを行い、飲酒運転が違法である事を伝達。飲酒していないかを確認すると共に、東京海上とLuupが共同で制作した電動キックボードの利用ガイドブックを配布する。
・対象期間:10月中の週末を中心に、利用データに基づき平日も実施
・対象時間:22:00〜6:00
(2)利用時の注意喚起画面のアップデート:飲酒運転が発覚した利用者はアカウント停止となる旨を強調する。
Luupでは、飲酒運転に関するアプリ内での注意喚起を強化。電動キックボードのライド前には毎回飲酒運転について注意を促す画面を表示させているが、更に「飲酒運転が発覚した利用者はアカウント凍結される」旨や、法律上も罰則規定がある点を強調する内容にアップデートした。
(3)利用時における自動的な保険適用(以下は全て継続項目)
なおLuupの利用料金内には保険料が含まれる形でのサービス提供を行っている。ルールを守ってLUUPを利用するユーザーには自賠責保険と任意保険が適用され、対人・対物賠償・自身の怪我がカバーされている。
(4)車両のアップデート
Luupの電動キックボードは、これまでに11回のアップデートを重ねている。実証実験を通して得られたデータや、乗車の感想を元にボディをより頑丈にし、前輪のサイズを従来の電動キックボードと比較して大きくなるよう開発。スタンドの強度やサスペンションの改良などを行ってきた。
(5)東京海上と共同で、電動キックボードのご利用ガイドブックを制作
電動キックボードは、法整備前の実証実験の段階であるため、乗る事をためらう対象者に対して、東京海上ホールディングスと共同製作した乗り方等を解説したガイドブック を配布している。なおガイドブックは、Speaker Deck でも無償で全ページを公開している。