Luupは4月2日、大阪のキタ(梅田)・ミナミ(難波、天王寺)の2エリアにて、同日より、次世代電動シェアサイクル「LUUP(ループ)」の提供を開始すると発表した。
小型電動アシスト自転車から提供を開始し、2021年の春から夏にかけて電動キックボードの導入も予定している。
また、電動キックボードの導入は、今後申請する新事業活動計画が、規制所管大臣の同意を得て主務大臣に認定されることを条件に実証実験として実施する。
Luupは、2020年5月より、都内にて次世代シェアサイクル「LUUP」の提供を開始。サービス開始から1年未満で250ポート以上の設置を実現している。また、8割程度のライドが「30分以下」・6割程度のライドが「1~15分」の利用と、短距離の移動ニーズを確認している。
大阪は東京に次ぐ大都市であり、大型再開発プロジェクトも進んでいるため、今後さらなる発展が見込まれている。Luupは、大阪が抱える以下の移動課題の解決に貢献できると考え、LUUPの大阪展開に至ったとしている。
1. 短距離でも乗り換えが必要な街構造
大阪市中心部の街の構造は、幹線道路が南北に碁盤の目のように走り、多くの鉄道・地下鉄もそれに沿って存在している。そのため、現在位置と目的地次第で、自転車移動であれば直線距離を通って5~15分程度で移動できるにも関わらず、電車を利用するとほぼ必ず乗り換えが必要になり、非効率な移動になってしまうことが多くある。
2. 将来想定されるオーバーツーリズムの解決
2025年には大阪万博の開催を控えており、観光需要の高まりが予想される。既存の公共交通手段のみでは、前述の通り非効率な移動になってしまうのに加え、有名かつ移動手段が確立されている観光スポットにのみ観光客が集まってしまうオーバーツーリズム状態が想定される。
3. 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための、密を避けた移動手段の必要性
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、公共交通機関のあり方が見直され、自宅から徒歩や自転車で移動できる範囲内での生活スタイルの確立が必要となった。厚生労働省が発表した「新しい生活様式」では、3密を避けるための移動手段として徒歩や自転車を活用した移動が推奨されている。今後観光の足が戻るであろう大阪では特に、密を避けた移動手段の確保が急務となっている。
■ポート設置場所(一部)
– 大阪駅中央北口
・住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-1
・最寄り駅からのアクセス:大阪駅中央口より徒歩1分
・利用可能台数:70台
– 南海なんば西口駐輪場
・住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-60
・最寄り駅からのアクセス:南海なんば駅西口より徒歩2分
・利用可能台数:7台
– キュープラザ心斎橋
・住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-1-10
・最寄り駅からのアクセス:心斎橋駅より徒歩1分
・利用可能台数:5台
– 天王寺駅
・住所:大阪府大阪市天王寺区悲田院町10−45
・最寄り駅からのアクセス:天王寺駅公園口より徒歩2分
・利用可能台数:30台
– THE STAY OSAKA心斎橋
・住所:大阪府大阪市中央区島之内1-14−29
・最寄り駅からのアクセス:長堀橋駅より徒歩3分
・利用可能台数:10台