東京都港区の不動産ディベロッパーと連携、マンション住民が0円カーオーナーに
ディー・エヌ・エーとSOMPOホールディングスとの合弁会社DeNA SOMPO Mobility(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島 宏)は今回、東京都港区白金の新設マンション・ディペロッパーと連携。同社のカーシェアサービス「エニカ(Anyca)」を介して同物件居住者に対して「0円マイカーオーナー」になる営業提案を行う。(坂上 賢治)
つまり今連携では、同マンションの居住者向けにAnycaが提供する「0円マイカー」のオーナー募集を行い、オーナー以外のマンション居住者向けにも利用促進のためのクーポンを配布するというもの。
一般に都市部のマンション居住者は、そもそも住居周辺環境の交通利便性が高いこと。そうしたなかで自身でマイカーを持つ事に係る車両代・駐車場代・維持費用などのコスト負担が障壁となるからマイカーを持つこと自体が難しい。一方で賃貸マンションオーナーからの立場では、所有物件の空き駐車場をより積極的に有効的に活用したいという欲求がある。
こうした際、賃貸マンションのオーナーは、カーシェア運営会社に駐車場スペースを貸し出して、そこにカーシェア車両を置くことで遊休スペースを積極活用できる。但しその分、マンション内の駐車場区画が限られることになるから、空き区画自体が少ない場合は、同物件の駐車場を必要とするマンション住民へのきめ細かな気遣いや考慮が欠かせない。
そこで今提案は、マンション住民が自ら駐車場を借りてAnycaの「0円マイカーオーナー」となる。これによりマンション居住者は0円マイカーのオーナーになるだけでなく、他の居住者も同車両を活用することもできるようになるた物件居住上の利便性が大きく向上することになる。
今回のマンション物件関連事業者は、複数企業の連携を介した「Anyca」を打ち出し、マンション向け0円マイカー提案を介してカーシェアサービスの普及拡大を目指していく。
ちなみに今春以降のコロナ禍を経て、不特定多数の利用が想定されるカーシェアサービスには、逆風が吹くのではとビジネス分野で語られており、ここ数年来伸び続けてきた「所有」から「利用」の流れに停滞感が漂い始めている。
そうしたなか「Anyca」は、都市部の賃貸マンションという、なかなかクルマを持ち難い環境下にある集合物件に於いて「0円マイカー」を展開する。なお同事例に於いてAnycaの車種提案候補はBMW「3シリーズ」、Mercedes-Benz「Gクラス」や「Cクラス」、LEXUS「NX」などを想定しており、こうした付加価値ま高い車両と個人間カーシェアを組み合わせた新たな切り口の車両活用を提案する。
実際、交通利便性の高い都市中心部のマンション居住の場合、移動を伴う車両利用の機会はある程度限られていることから、こうした車両利用のニーズを新たに掘り起こし、都市中心部に限っては、未来に向けた事業浸透と拡大を図っていく構えだという。
関連URL:0円マイカー特設ページ
https://anyca.net/contents/zeroyenmycar