アルプスアルパインのグループ企業でカーエレクトロニクス製品やモビリティー関連サービスのマーケティング、販売を行う「アルパインマーケティング」は、9月16日、車両と道具・装備をパッケージにした新たなカーシェアリング事業「STORYCA(ストリカ)」を、9月15日に開始したと発表した。
カーシェア参入の背景
アルパイン(ALPINE)は、ブランドビジョンに「Emotion in Mobility(エモーション・イン・モビリティ) 『移動』を、『感動』へ」を掲げている。
従来アルパインは、カーオーディオやカーナビゲーションといったカーエレクトロニクス製品を通じて、ユーザーにサウンドやエンターテイメント等を提供してきた。
しかし、CASE(※1)に伴う自動車業界の変化や、シェアリングエコノミーの普及など、クルマの価値観が多様化する中、「コト・モノ・サービス」という視点で、既存領域だけではない、移動を感動に変える新規事業を構想。今回、車両とアクティビティに必要な道具をセットにすることで新たな価値を提供する、新たなカーシェアリングを開発し、カーシェア事業に参入した。
アクティビティに必要な道具を丸ごとシェア
ストリカは、カーシェアリングに、「目的別」の道具や装備をセット・パッケージにした新しいカーシェアサービス。例えば、キャンプ仕様の車両には、ファミリーキャンプに必要なテントやイス、寝袋やクーラーボックス等のキャンプ道具を付帯。クルマを借りて、目的地に行くだけでドライブキャンプが楽しめるようになっている(※2)。
ストリカでは、「目的別」を“STORY(ユーザーにとっての物語/以下、ストーリー)”と位置づけ、目的地で気軽にキャンプを楽しむ「FAMILY CAMP STORY(ファミリー・キャンプ・ストーリー)」や、ドライブ先で車両に積載する「折りたたみ式電動自転車」を組み立て、サイクリングを楽む「PUTTERING STORY(ポタリング・ストーリー/※3)」等、非日常の体験や楽しみを提供。
サービスは、9月の開始当初、神奈川県横浜市のストリカステーションで、上記2種のストーリーのみの提供となるが、今後は、ストーリーのバリエーションの拡充や車両の増車、ステーションの全国拡大も予定(※4)していると云う。
アルパインマーケティングは、キャンプをはじめ、様々なアクティビティに関心は高いが、道具を揃えるるのに高額が出費が必要になることから躊躇している人など、気軽に楽しみたい人たちに向けて、新サービスを提供していきたいとしている。
[ストリカの内容]
<車両について>
ストリカのシェアリング車両には、各ストーリーに合わせた道具や装備を付帯。さらに、アルパインブランドの最新カーナビやサウンドシステム等、カーエレクトロニクス製品もフルシステムで装着されている。
・FAMILY CAMP STORY(ファミリーキャンプ・ストーリー)
車両:「デリカ D:5 CAMP 仕様車」5人乗り
装備内容:3列目シート部にキャンプ道具一式を積載
・PUTTERING STORY(ポタリング・ストーリー)
車両:「アルファード ポタリング仕様車」4人乗り(推奨2名利用)
装備内容:折りたたみ式電動自転車2台を3列目シート部に積載
<サービス対象地域>
9月開始当初は、神奈川県横浜市港北区新羽のストリカ・ステーションのみ。今後は、順次全国に拡大される予定。なお、マイカーでの来店客はステーション内の駐車も可。
<料金体系(一例)>
「FAMILY CAMP STORY(ファミリーキャンプ・ストーリー)」の場合、中型ミニバン「デリカ D:5」のベース車両にキャンプ道具一式、金曜夜に出発し日曜夜に返却する「2泊3日」のモデルケースで、85,000 円(税込)。
詳細は、ストリカの公式サイト<https://www.alpine.co.jp/emotion/storyca>を参照。
※1)CASE:Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared &Services(カーシェアリングとサービス)、Electric(電気自動車)の頭文字。
※2:食材や飲み物、包丁や食器などの食事関連の材料は利用客自身で用意。
※3:PUTTERING(ポタリング)は、自転車で目的地を特に定めることなく気分や体調に合わせて周辺を巡ること。
※4:ステーションの設置時期、所在地、規模や件数は未定。
■アルパイン(STORYCA):https://www.alpine.co.jp/emotion/storyca
■アルプスアルパイン:https://www.alpsalpine.com/j/