トヨタ自動車は9月15日、販売会社が顧客の同意を得ずに個人情報を「TOYOTA/LEXUSの共通ID」の発行登録に使用していた問題(2021年8月19日公表)について、その後、同様の事象が生じていないか、全国257社で再点検を実施した結果、27社(件数:5,797名分)において、同様の不正があったことが判明したと発表した。
トヨタ・レクサス共通IDは、同社の各サイトが提供する様々なサービスを利用するための顧客認証サービス。今回、本人の同意を得ずに登録された個人情報には、「名前、生年月日(※)、性別(※)、住所、電話番号、コネクテッドサービス契約車両の所有情報」が含まれることから、トヨタでは、判明後、当該情報を速やかに削除。
保有するサーバーに保管されていた対象のIDおよびこれら個人情報については、トヨタ以外へは提供された事実がないことが確認されていると云う。
※一部の顧客のみが対象。
<事案が確認された販売会社と顧客数>
・トヨタモビリティ東京株式会社:2,453名
・トヨタカローラ名古屋株式会社:571名
・ネッツトヨタ中部株式会社:453名
・トヨタカローラ愛知株式会社:388名
・ユナイテッドトヨタ熊本株式会社:336名
・トヨタカローラ南海株式会社:263名
・ネッツトヨタ神戸株式会社:167名
・トヨタカローラ鹿児島株式会社:163名
・ネッツトヨタ滋賀株式会社:134名
・札幌トヨペット株式会社:104名
・トヨタカローラ岩手株式会社:102名
・トヨタカローラ南茨城株式会社:99名
・ネッツトヨタ東九州株式会社:94名
・ネッツトヨタ秋田株式会社:79名
・ネッツトヨタ宮崎株式会社:79名
・鹿児島トヨペット株式会社:66名
・ネッツトヨタ道都株式会社:59名
・ネッツトヨタ新大阪株式会社:56名
・群馬トヨペット株式会社:39名
・ネッツトヨタ札幌株式会社:20名
・滋賀トヨタ自動車株式会社:19名
・山梨トヨペット株式会社:12名
・名古屋トヨペット株式会社:10名
・トヨタカローラ広島株式会社:10名
・ネッツトヨタ名古屋株式会社:9名
・愛知トヨタ自動車株式会社:8名
・トヨタカローラ宮崎株式会社:4名
合計:27社/5,797名
トヨタは、今後、個人情報の取扱いルール遵守に向けた継続的な意識向上と再発防止について、メーカーと販売店が密接に連携して取り組みを進め、信頼されるサービス実現に向け、より一層尽力していくとしている。
具体的には、顧客が安心して共通IDを利用できるよう、10月からは「販売店スタッフが顧客の同意を得ずにID発行ができないようにする」と共に、「入会時に、顧客本人がシステム上で確認するステップを導入する」など、不適切な取得を抑止するシステムの見直しを進めていく。