双日は3月18日、ドイツの自動車内外装自動撮影・スキャンシステム開発会社である「Twinner(以下、ツインナー社)に出資し、日本における販売総代理権を獲得したと発表した。
ツインナー社が開発したスキャン装置「Twinner Space(以下、ツインナースペース)」は、自動車の内外装の360度パノラマ撮影・スキャンを5分程で行い、クラウド上でAI処理することで、対象車両のデジタルツインを生成するもの。一回の撮影で、内外装のキズ・凹み・擦れやフレーム歪み、修復歴・板金塗装の履歴、タイヤの溝などの車両状態の検出に加え、タブレット等での結果の確認や第三者への画像の提供もできると云う。
ツインナー社のスキャンシステムの概要
ツインナー社の技術は、次世代型技術の開発に成功した企業・研究者に贈られるドイツのフーゴー・ユンカース賞を2019年に受賞。ツインナースペースは、欧州の自動車メーカー・自社販売網を中心に導入されているほか、オークションやリース、保険、陸送会社や車両商品化センターなどでも幅広く利用。
また、一般ユーザー向けのスキャンサービスも開始されるなど、ツインナー社は、欧州の自動車撮影・スキャンシステムのセグメントに於いて、リーディングカンパニーとしての地位を確立していると云う。
なお、日本では今年7月、その1号機が「双日オートグループ東海・アペルタ名古屋店(愛知県・清洲市)」の敷地内に設置され、一般公開される予定。
双日は、一台ごとに異なる状態や過去履歴などの車両情報の透明性に課題がある中古車流通に、ツインナースペースをサブスクリプション提供することで、車両情報の質と量を高めていくと共に、同システムを自動車流通オンラインプラットフォームの要素の一つと位置付け、業界のDX化に寄与していきたいとしている。
[ツインナー社の概要]
– 会社名:Twinner GmbH
– 設立年:2019年
– 本社所在地:
Edmund-von-Lippmann-Str. 13-15, 06112 Halle(Saale), Germany
– 代表者:Mr. Silvan Cloud Rath
– 事業内容:自動車の内外装自動撮影・スキャン装置製造および販売
– 従業員数:およそ100名
■Twinner(英語):https://www.twinner.com/