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2020年11月24日【アフター市場】

ポルシェ日本、初のブランド体験施設を木更津市に来年夏開設

NEXT MOBILITY編集部

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ポルシェジャパンは、ポルシェが世界で展開するスポーツドライビングおよびブランド体験施設である「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(以下、PEC)」を、来年の夏後半、千葉県木更津市に、日本で初めて開設する。

 

ポルシェ・ロゴ

 

PECはこれまで、シルバーストーン(英)、アトランタ(米)、ル・マン(仏)、ライプツィヒ(独)、ロサンゼルス(米)、上海(中)、ホッケンハイム(独)、フランチャコルタ(伊/来年開設予定)の都市に開設されており、東京の拠点は、世界で9番目。

 

PEC東京には、周回コースやポルシェのスポーツカー性能を充分に引き出す様々なトラックコンテンツ(ダイナミックエリア、オフロード等)が備えられ、また併設される建物では専属インストラクターによるポルシェの運転理論や、技術の本格的なレクチャープログラムが実施される。

 

またポルシェブランドを体感できるラウンジやレストランに加え、本格的なレーシングシミュレーター、各種の研修が行えるミーティングルームやコーポレートイベントが開催できるエリアもあり、様々な企業のビジネスニーズにも対応すると云う。

 

 

 

 

■世界のPECで唯一となる三次元トラック

 

PEC東京の周回コースは2.1km。ドイツ・ニュルブルクリンクのカルーセル、アメリカ・ラグナ・セカのコークスクリューなどの有名コーナーを再現したエリアを有し、これまでの二次元トラック(平面的)に対して、地形を活かした唯一の三次元(立体構造)トラックによる、高低差のある3Dドライビングが体験できる。

 

また併設される建物には、日本の伝統的工芸品の江戸切子をモチーフにした外観デザインを採用。斜めの線で構成された矢来紋(やらいもん)と呼ばれる日本の伝統文様は、華やかなデザイン性のみならず損傷や汚れから保護する目的もあると云う。また館内にも左官や日本庭園を連想させる和のテイストが採用されている。

 

 

ポルシェAGセールスおよびマーケティング担当取締役のデトレフ=フォン・プラテン氏は、PEC東京について、以下のように話している。

 

「ポルシェは唯一無二の顧客体験を最優先する企業であって、世界中のポルシェ・エクスペリエンスセンターがこの戦略的アプローチを独自の方法で具現化させています。自動車業界全体を見渡しても、同じ方法を採用している企業は他に見当たりません。

 日本のお客様は、ポルシェ製品のスポーツ性とエクスクルーシビティーをこよなく愛していらっしゃいます。この新しいポルシェ・エクスペリエンスセンターは、それぞれのお客様がポルシェの情熱に触れ、それを他の人達と共有することのできる絶好の場所となるでしょう」。

 

 

 

 

■環境を保全し、日本らしい風景を活かした施設

 

ポルシェジャパンは、PEC東京の設立にあたり、千葉県の自然環境保全条例規定に基づいて、木更津市立ち合いのもと「自然環境保全協定」を、今年6月15日に県と締結。

 

これを通じて、自然の保存、植生の回復など適切な措置を講じるだけでなく、伐採樹木を定量的に把握し公開するなど積極的に情報開示を行い、さらに湿地等に生育する希少植物の生育を保全するため、新たに専用の保全地、湿性生物保全エリアを設置するなど、日本らしい風景を生かした他にはない高いレベルで元の自然を活かした拠点づくりを行っていくとしている。

 

また、独自の包括的なCSRプログラム『Porsche. Dream Together』のコンセプトに基づき、千葉県および木更津市の地域と密接に連携し、様々な規模の災害支援活動やコミュニティプログラムを進めていく。

 

 

ポルシェジャパン社長のミヒャエル=キルシュ氏は、次のように話している。

 

「日本にポルシェ・エクスペリエンスセンターを設立できることに深い喜びを感じています。この千葉県木更津市はとても美しい自然に囲まれた都市で、設立にあたり環境保全に関わる問題を深く追求し協議してきました。
 ポルシェは千葉県および木更津市のコミュニティに対し、貢献できる良き企業市民でありたいと考えます。新しい観光スポットを作り、雇用の機会を創出するだけでなく、世界的にも非常に美しいこの千葉の立地においてエキサイティングな試乗体験を提供したいと思っております。
 既存のお客様はもちろんのこと、ポルシェオーナー以外のお客様や様々な企業のビジネスニーズに対応するこの新しい施設は、どなたにもご利用いただけます。多くの方が集い新しいスポットとして注目されることを願います」。

 

 

[PEC東京について]

 

– 名称:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京
– 住所:木更津市伊豆島字中ノ台1148-1
– 敷地面積:43ha
– 事業区域:13ha
– トラック:全長2.1km

 

 

■(ポルシェジャパン)PEC東京:https://www.porsche.co.jp/pec/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。