ポルシェジャパンは、ポルシェが世界で展開するスポーツドライビングおよびブランド体験施設である「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(以下、PEC)」を、来年の夏後半、千葉県木更津市に、日本で初めて開設する。
PECはこれまで、シルバーストーン(英)、アトランタ(米)、ル・マン(仏)、ライプツィヒ(独)、ロサンゼルス(米)、上海(中)、ホッケンハイム(独)、フランチャコルタ(伊/来年開設予定)の都市に開設されており、東京の拠点は、世界で9番目。
PEC東京には、周回コースやポルシェのスポーツカー性能を充分に引き出す様々なトラックコンテンツ(ダイナミックエリア、オフロード等)が備えられ、また併設される建物では専属インストラクターによるポルシェの運転理論や、技術の本格的なレクチャープログラムが実施される。
またポルシェブランドを体感できるラウンジやレストランに加え、本格的なレーシングシミュレーター、各種の研修が行えるミーティングルームやコーポレートイベントが開催できるエリアもあり、様々な企業のビジネスニーズにも対応すると云う。
■世界のPECで唯一となる三次元トラック
PEC東京の周回コースは2.1km。ドイツ・ニュルブルクリンクのカルーセル、アメリカ・ラグナ・セカのコークスクリューなどの有名コーナーを再現したエリアを有し、これまでの二次元トラック(平面的)に対して、地形を活かした唯一の三次元(立体構造)トラックによる、高低差のある3Dドライビングが体験できる。
また併設される建物には、日本の伝統的工芸品の江戸切子をモチーフにした外観デザインを採用。斜めの線で構成された矢来紋(やらいもん)と呼ばれる日本の伝統文様は、華やかなデザイン性のみならず損傷や汚れから保護する目的もあると云う。また館内にも左官や日本庭園を連想させる和のテイストが採用されている。
ポルシェAGセールスおよびマーケティング担当取締役のデトレフ=フォン・プラテン氏は、PEC東京について、以下のように話している。
「ポルシェは唯一無二の顧客体験を最優先する企業であって、世界中のポルシェ・エクスペリエンスセンターがこの戦略的アプローチを独自の方法で具現化させています。自動車業界全体を見渡しても、同じ方法を採用している企業は他に見当たりません。
日本のお客様は、ポルシェ製品のスポーツ性とエクスクルーシビティーをこよなく愛していらっしゃいます。この新しいポルシェ・エクスペリエンスセンターは、それぞれのお客様がポルシェの情熱に触れ、それを他の人達と共有することのできる絶好の場所となるでしょう」。
■環境を保全し、日本らしい風景を活かした施設
ポルシェジャパンは、PEC東京の設立にあたり、千葉県の自然環境保全条例規定に基づいて、木更津市立ち合いのもと「自然環境保全協定」を、今年6月15日に県と締結。
これを通じて、自然の保存、植生の回復など適切な措置を講じるだけでなく、伐採樹木を定量的に把握し公開するなど積極的に情報開示を行い、さらに湿地等に生育する希少植物の生育を保全するため、新たに専用の保全地、湿性生物保全エリアを設置するなど、日本らしい風景を生かした他にはない高いレベルで元の自然を活かした拠点づくりを行っていくとしている。
また、独自の包括的なCSRプログラム『Porsche. Dream Together』のコンセプトに基づき、千葉県および木更津市の地域と密接に連携し、様々な規模の災害支援活動やコミュニティプログラムを進めていく。
ポルシェジャパン社長のミヒャエル=キルシュ氏は、次のように話している。
「日本にポルシェ・エクスペリエンスセンターを設立できることに深い喜びを感じています。この千葉県木更津市はとても美しい自然に囲まれた都市で、設立にあたり環境保全に関わる問題を深く追求し協議してきました。
ポルシェは千葉県および木更津市のコミュニティに対し、貢献できる良き企業市民でありたいと考えます。新しい観光スポットを作り、雇用の機会を創出するだけでなく、世界的にも非常に美しいこの千葉の立地においてエキサイティングな試乗体験を提供したいと思っております。
既存のお客様はもちろんのこと、ポルシェオーナー以外のお客様や様々な企業のビジネスニーズに対応するこの新しい施設は、どなたにもご利用いただけます。多くの方が集い新しいスポットとして注目されることを願います」。
[PEC東京について]
– 名称:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京
– 住所:木更津市伊豆島字中ノ台1148-1
– 敷地面積:43ha
– 事業区域:13ha
– トラック:全長2.1km
■(ポルシェジャパン)PEC東京:https://www.porsche.co.jp/pec/