情報流通支援サービスを手掛けるオークネットは、8月10日、中国オークション協会全国自動車オークション専業委員会(以下、車委会)と中国中古車業界の中古車検査基準の作成、検査員の教育研修をはじめとする流通事業等について包括的に業務提携することを、2018年7月13日に合意したと発表した。
オークネットは、日本においてインターネットによるオークション流通プラットフォームの構築、及び中古車両検査に強みを持つ企業。
創業以来30年間に培った同社のノウハウを車委会に提供するとともに、中国における中古車検査基準の統一をめざし、中国オークション協会に加盟している中国全土の中古車事業会社に検査技術研修の提供を行う。
また、同社の子会社であるAIS China(中国名:愛仕(上海)二手車査定評価有限公司、所在地:中国 上海市、董事長:一井克彦)は2018年8月現在、中国のオークション会社や検査会社等の中古車関連事業会社数社と、検査技術研修とブランド提供事業(AISライセンスの提供)における契約を締結しており、車委会と提携することで今後検査事業のみならず流通事業等、さらなる事業拡大を狙う。
■中国オークション協会全国自動車オークション専業委員会について(オークネット発表)
車委会は中国オークション協会に所属する自動車専門の部門として、「中国オークション協会規約」に基づき、民政部により承認され、2013年に設立。
一定の経営規模などの条件を満たした業界に影響力のある自動車オークション企業70会員(2018年現在)によって構成されている。
自動車オークションに関する中央政府の政策を推進することで自動車オークション企業の発展に貢献している。
■中国の中古車マーケットについて(オークネット発表)
中国汽車流通協会によると、2017年の新車販売台数は2,887万9,000台、中古車販売台数は1,234万3,300台。2020年には中古車販売台数が2,000万台を超えると言われている。
また、中国公安部交通管理局は2017年4月18日、2017年3月末現在の全国の自動車保有台数が初めて2億台に達したと発表した。
2017年の中国の中古車オークションは1万4694回開催され、成約額は130.4億元(約2103億円)。2107年、オークション成約額が1千万元(約1億6120万円)を超えた企業は149社、成約額が1億元(約16億1305万円)を超えた企業は21社。
中央政府も中古車業界を後押ししており、李克強首相は、2016年政府活動報告の中で、中古車市場を活性化させ、都市部における駐車場と新エネルギー自動車用充電設備の拡充を加速させることを表明している。