三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は7月26日、石川県内で最大の入庫数がある、北陸エリアの中核拠点である金沢支店を、従来の金沢市から白山市内に移転し、8月17日から営業を開始すると発表した。
なお、「ミライ」プロジェクト(※)の一環として行われた金沢支店の移転は、この枠組みにおいて初の移転ケースになると云う。
金沢支店は、金沢市の物流を支える海側環状道路、山側環状道路、そして国道8号線にほど近く、金沢市と白山市にまたがる北陸自動車道白山インターチェンジから2.5kmに位置し、金沢市に加えて白山市の工業エリアからのアクセスも良好であると云う。
この新拠点は、ふそうディーラーコンセプトに基づき、ブランドカラーの赤・黒・白を基調としたモダンな外観デザインとし、建材にこだわることで耐久性と安全性を追求。また、環境に配慮してバイオ式3次排水処理装置も採用し、排水を再利用できるレベルまでのろ過が可能。
また、受付エリアと整備工場が屋内で繋げることで、雨天や降雪時の客の対応や労働環境に配慮。大型10ストール・中小型3ストールに相当する整備能力を有する整備工場には、多機能リフトといった最新式整備機器を導入したほか、作業効率向上のため、レーンの前後通り抜けを可能にするなどの配慮もされている。加えて、工場の入庫・作業状況がひと目でわかる「デジタル管理ボード」を、事務所とメカニックルーム、入口通路に設置し、入庫管理の円滑化を目指した。
さらに、メカニックの労働環境を改善すべく、男女別の浴室・シャワールームを完備。客の待合室も男女別とし、リクライニングチェア等、快適な空間を志向。現在国内外で200台以上が稼動する小型電気トラック「eCanter」用の急速充電設備も北陸で初めて設置した。
そして地域社会に溶け込んで事業活動を行いたいという願いから、敷地に隣接する地蔵尊を地元町会と共に守るため、地蔵尊由来の銘版を設置した。
※高品質なサービスを顧客に提供し、また従業員の働く環境を改善することを目的に、国内販売拠点の設備や施設の改良を「ソフト」と「ハード」を組み合わせたアプローチで行うプロジェクト。ソフト面では、2017年に国内販売拠点で開始した「リテールエクセレンス」と呼ぶ活動の下、整備業務のプロセス改善と販売部門社員への意識改革を促進。ハード面では、プロジェクトのコンセプトである「3R」(改装 -Refurbish、再建 –Rebuild、移転 -Relocate) に基づき、全販売拠点を対象に評価を行い設備と施設の改良を実施する。
[金沢支店の概要]
– 所在地:石川県白山市番匠町303
– 営業時間:9:00~18:00
– 電話番号:076-216-2050(代表)
– 定休日:日曜日・祝日・第2土曜日
– 整備設備:
・整備レーン:10(4柱×3基、3柱×1基、2柱(大型用)×5基、2柱(中小型用)×3基、2分割フロアリフト×1基)
※ストール数では大型10、中小型専用3に相当。
・板金ストール1、塗装ストール2、屋内洗車場1、完成検査場1