ダイハツ工業(以下、ダイハツ)は、12月5日、同社製の既販車を対象に、ペダルを踏み間違えた際などに起きる急な発進を抑制する後付け安全装置「つくつく防止(ぼうし)」を全国一斉に発売すると発表した。
本装置は、ペダルの踏み間違い事故による衝突被害を軽減することを目的に開発したもの。
現在ユーザーが乗っている同社製車両に対し、後付けでソナーセンサーやコントローラー、インジケーター等を装着することで、誤操作による重大事故の減少への貢献を目指すものである。
ダイハツは、2012年に軽自動車初の衝突回避支援システム「スマートアシスト」を導入以降、順次機能の強化や搭載車種の拡大を図り、現在は第3世代となる「スマートアシストⅢ」を、軽自動車、小型車に搭載している(コペンを除く全車種に搭載)。
衝突回避支援ブレーキ機能や、前後方誤発進抑制制御機能などを備えながら、比較的リーズナブルな価格が好評となり、スマートアシストの累計販売台数は2018年11月現在で200万台を超えている。
だが、一方で既販車の約8割はスマートアシスト非搭載車。そこで、同社では、
「購入後のお客様も含めたより多くの方々に、安全・安心に外出することで元気な生活を送っていただきたい、交通事故による死傷者を一人でも少なくしたい、との思いから本装置の開発した」
という。
本装置は、車両前後に取り付けたソナーセンサーが前後方3メートル以内にある障害物を検知し、運転者がアクセルペダルを強く、速く踏み込んだ場合に、システムがペダル踏み間違いと判断。
コントローラーが燃料の供給をカットすることでエンジンの出力を抑制し、室内に取り付けたインジケーターとブザー音により運転者に警告し、急発進を抑制する仕組みとなっている。
また、ソナーセンサーで前後方の死角にある障害物を検知し警告する「パーキングセンサー機能」も備える。
同社では、まず累計販売台数の多い、2007年12月に発売した2代目タント(L375型/L385型)のCVT車に対応した装置を発売。
その後順次対応車種を拡大させていく予定だ。
メーカー希望小売価格<消費税込> | |
後付け安全装置「つくつく防止」 |
3万4560円 (5万9508円[標準取付費込]) |