米国のゼネラルモーターズ(GM)傘下のキャデラック(Cadillac)ブランドは、デジタルショールームの「キャデラックライブ(Cadillac Live)」を、米国市場で開設した。
なお、同サービスの日本への導入時期は未定。
「キャデラックライブ」は、モバイルデバイスやデスクトップを利用して、一人ひとりに合わせたインタラクティブなショッピングが、場所を選ばずに体験できるというもの。
キャデラックライブでは、デジタルショールームでキャデラックの10モデルの機能・仕様の確認や、プロダクトスペシャリストへの車両・購入手続きに関する質問が可能。このライブセッションには、オンデマンドでのやり取りに加え、予約や、ゲストを招待する機能も備えたと云う。
グーグルのデータによると、車両購入前にオンラインで情報収集する顧客の数は、ディーラーを訪れる顧客に対して2倍(※1)に達し、そのほとんどが、「ブランドによる製品・サービスについての専門的アドバイスの直接提供が重要(※2)」と答えており、また71%が「車両の選択方法がよりわかりやすい場合は、競合他社の製品に乗り換える(※3)」と答えていると云う。
キャデラックライブについて、チーフマーケティングオフィサーのメリッサ・グラディ氏は、以下のように話している。
「ラグジュアリー市場の消費者は、オンライン・対面式を問わず、シームレスかつ一対一のショッピング体験を求めています。
『キャデラックライブ』は、進化する今日の車両購入方法やキャデラックのお客様の期待を反映して、購入にかかる時間を節約し、時間を有効活用するための利便性を備えた高度な個人向けサービスを提供します」。
このパイロットプログラムの一環として、カリフォルニア、イリノイ、ニュージャージー、ニューヨーク、テキサス州では、地元のディーラーとコンタクトをとって、選択車両への試乗が可能。上記5州以外の地域では、Cadillac.comから地元のディーラーが検索できる。
※1:Google Dealer Guide Book 2017
※2:Mintel– Car Purchasing Process – US – July 2019
※3:Cassandra Shop Report 2017