
Rivian Automotive(リビアン)は2月10日(米カリフォルニア州アーバイン発)、米国の多様な配送ビジネスに応える商用バン「Rivian Commercial Van(リビアン コマーシャル バン)」の一般企業向け販売を開始した。
Rivian Commercial Vanは、Amazonのカスタム電動配送バン( EDV )をベースとしたプラットフォームであり、安全性、ドライバーの快適性、総所有コスト、持続可能性を優先してゼロから設計されているという。また安全機能には、自動緊急ブレーキ、衝突警告、360度の視界などがあり、Rivian Commercial Vanは現在路上で最も安全な車両の1つとなるよう設計されたと謳っている。
リビアンとAmazonの独占期間が終了して以来、リビアンは米国内のいくつかの企業で同商用バンの試験運用を行っており、こうした取り組みを基に一般市場向けの車両仕様を検討・策定。こうしたリファインを経て同車両を販拡させていく道を開いた。
そんなRivian Commercial Vanには500と700の 2つのサイズがあり、最大積載量は2,663ポンド(約1,208kg)、総車両重量定格は最大9,500ポンド(4,009kg)となっている。またソフトウェアスタックは、車両のロック解除やドアの開閉から充電や加速まで、ほぼ全ての操作が自在に制御できる。また、これらのツールは、効率的なデリバリー体験を提供できるよう設計した他に、運行コストを最小限に抑え、安全性と生産性の向上にも大きく貢献するという。
現在リビアンでビジネス開発担当シニアディレクターを務めるトム・ソロモン氏は、「既存のパートナーシップを通じて、当社の商用バンは既に大きな成功を収めています。
Amazonは現在、2万台以上の車両を保有しており、2024年だけで電動配送バンから10億個以上の荷物を配送する予定です。一方で当社は、より大規模なテスト展開に注力してきましたが、そこから得られた成果には非常に満足しています。
その結果、1台のバンでも数千台でも、米国内のあらゆる規模の事業へ販売できることを嬉しく思います。当社の車両は、道路上で最も安全な車両群の1つであるだけでなく、車両所有者が車両所有コストと二酸化炭素排出量を削減するのにも役立つように設計されています」と語っている。