WHILLは2020年初夏から神奈川県藤沢市で、パーソナルモビリティ「WHILL Model C」のシェアリングを開始すると6月22日に発表した。その趣旨にはWHILL Model Cを利用した「新しい生活様式」として浸透の他、高齢者の「フレイル」予防に貢献したいという同社の想いがあった。(坂上 賢治)
コロナ禍により、緊急事態宣言解除後も人々の日常生活には大きな影響が波及し続けており実際、生活のあらゆる場面で「新しい生活様式」への移行が迫られつつある。そのような状況のなかWHILLは、高齢者層が生活に必要な外出を安全に行えるようにするべく、パーソナルモビリティWHILL Model Cの一時的な無料貸出などに取り組んできた。
そうしたなかで、さらに多くの高齢者に対し気軽にWHILL Model Cに触れて貰うため、神奈川県下に於いてガソリンスタンド・レンタカー・環境車検・輸入車ディーラーを運営するサンオータスと提携。神奈川県藤沢市でもWHILLのシェアリングを開始することを決めた。
WHILL Model C は障害や病気の有無に限らず、介助者の手を借りずに自由意志で外出が可能となることから、コロナウイルスの影響で公共交通機関の利用を控えたい高齢者や、感染拡大防止の観点からヘルパーや家族の手助けを一時的に控えている高齢者の利用が増えていると同社では話している。
また各種大型ショッピングモールでのシェアリングなど数キロ圏内(いわゆるラストワンマイル)の移動手段としても期待されてもいるともいう。今回の藤沢市でのシェアリング活動では、地域在住の有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅の居住者の利用を促進させることで得た知見を、他の自治体に展開していく構えだとしている。
シェアリング概要
・開始:2020年初夏から(7月初旬を予定)
・利用対象者:地域住民、とくに有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅などの利用者を想定
・利用概要:株式会社サンオータスがFujisawaサスティナブル・スマートタウン(FujisawaSST)で運営するトータルモビリティサービス拠点「スクエアモビリティ」(https://eco-mobi.com)にWHILL Model Cを常時展示し、短時間レンタルで市内を回遊可能