カーシェアリングサービス「earthcar」を運営するアースカー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:遠藤昭二)は6月30日、ホンダの最高級スポーツカー「NSX(NC1型)」をレンタカー型カーシェアリングを開始する。(坂上 賢治)
このレンタカー型カーシェアリングとは、自家用自動車有償貸渡の許可を受けた事業者が借受人である特定の会員に対し、自家用自動車を業として貸渡す形態を指すもので、日本国内で初導入。2020年7月からの貸し出しに先立ち、利用申し込みの受付を始動させた。
導入するNSXは最高出力581馬力を発揮する国産スーパースポーツカーであり、2016年に復活を果たした2代目新型モデルとなる。2,200万円(税抜)の新車価格は現行国産市販車では最高額(2020年6月現在)となっている。
IT事業・金融事業を主軸とするISグループ傘下のアースカーは、業界初のフランチャイズ制によるカーシェアリングサービスを運営する会社であり2009年に設立された。2017年にはカーシェアリング運営の大きな課題である駐車場確保を円滑に行うため駐車場シェアリングサービス「特P(とくぴー)」をオープンし、現在、モビリティ領域で2つのシェアリングサービスを展開している。
2019年にはカーシェアリングサービスをフルリニューアルし、大手から中小企業まで幅広い事業参入に対応する事業者向けプラットフォームを開発。特Pと共に事業者と利用者をむすぶBtoBtoCシェアリングサービスのビジネスモデルを構築している。
アースカーでは今回のNSX導入ついて「高級スポーツカーの楽しさを多くのユーザーと共有したいという運営事業者の想いから実現したものです。当社では、同じ嗜好を持つドライバー同士が1台のクルマでコミュニティを形成することもカーシェアリングサービスのひとつの在り方と捉え、移動以外の楽しみ方を提供し、高級車やスポーツカー、キャンピングカーなど非日常を味わえる魅力的なカーラインナップの拡充に努めてまいります」と話している。
ちなみにアースカーは、そもそも事業者参加型のカーシェアリングであることから、個人・法人を問わず多種多様な事業者が個性的なクルマを貸し出しており、高級輸入車や希少なスポーツカーなどもラインナップに存在していた。
ただ一方で事業者から不正利用や事故を心配する声が常にあった。そこで今回導入するNSXではearthcarが提供する事業者向けプラットフォームの機能のひとつである「クローズド機能」を活用。あらかじめ一定の運転技能があるユーザーに制限することなどで、不安要素を軽減することを可能とした。
またユーザーにとっても、スタッフによるレクチャーや簡単なテストドライブなどを実施できることから大きな安心を得ることができるという。なお従来のカーシェアリングサービスと同様、ユーザーはスマートフォンアプリによるドアロック解錠/施錠ができるため、無人での貸出も物理的には可能となっている。
ホンダNSX カーシェアリング利用詳細
■レンタル開始
2020年7月
■利用料金
時間料金:¥77,700/24時間(税込) ※長期利用の応談可。
距離料金:¥400/10km
■利用条件 ※ご利用には下記の条件を満たしている必要がある。
(1)年齢制限:30歳以上
(2)免許取得:3年以上
(3)ペーパードライバー不可
(5)事前に車両スタッフのレクチャーを受けることができる。
■利用の流れ
(1)earthcar会員登録
(2)電話(お客様お問い合わせ窓口:0800-555-1960)でNSX招待申し込み。
(3)車両スタッフレクチャー及び技能テスト。
(4)利用者の招待完了。NSX専用ページから車両を予約。
■特設サイトURL
https://media.carshare.earth-car.com/feature/nsx/
※6月16日に先行オープンし、事前招待申込みを受け付ける。